アカデミー賞授賞式は超一流スターが集結し、世界中のメディアが注目するハリウッドきっての一大イベントだ。そんな、第88回アカデミー賞授賞式が、現地時間の2016年2月28日にロサンゼルスで開催され、その結果が発表された。
そして、今までに主演男優賞に4度ノミネートされていながら、毎回涙を呑んでいたあの人気俳優が、ついに5度目のノミネートで悲願の栄光を手にしたのである!! その他、主要部門の受賞結果も合わせてお伝えしたいと思う。
・主要部門の受賞結果はいかに!?
それでは、主要部門の受賞結果を以下に発表していきたい。
最優秀作品賞:『スポットライト 世紀のスクープ』
米ボストンの地元新聞記者たちが、カトリック教会の神父による少年達への性的虐待を暴いた、実話をもとにした作品。
最優秀監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(『レヴェナント 蘇えりし者』)
主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント 蘇えりし者』)
主演女優賞:ブリー・ラーソン(『ルーム』)
助演男優賞:マーク・ライランス(『ブリッジ・オブ・スパイ』)
助演女優賞:アリシア・ビカンダー(『リリーのすべて』)
脚本賞:ジョシュ・シンガー&トム・マッカーシー (『スポットライト 世紀のスクープ』)
という結果になった。
・23年目にして悲願を達成したレオナルド・ディカプリオ
個人的に、『レヴェナント 蘇えりし者』のイニャリトゥ監督の受賞には、大きく納得してしまった。筆者は一足先に本作を鑑賞したのだが、自然光だけを頼りに極寒の地で撮影を敢行し、大自然を舞台に、スリリングな復讐劇を壮大なスケールで映像化した本作には、圧倒されっぱなしだったからだ。
また、主演男優賞で最有力候補とされていたレオナルドが、5度目のノミネートにして初めて栄光を手にしたことは、一番のハイライトではないかと思う。1994年に『ギルバート・グレイプ』で初ノミネートされて以来、23年目にして悲願を達成したことになるからだ。
・レオナルドが立ち上がる前からスタンディングオベーションが!!
とにかく、本作で実在のハンター、ヒュー・グラスを演じた彼の演技は鳥肌ナシでは見られないほどで、その鬼気迫る熱演は、まさに受賞にふさわしい業績だと言えるだろう。
会場では、檀上でレオナルドの名前が読み上げられると、彼が椅子から立ち上がる前にスタンディングオベーションが巻き起こり、ハリウッドを代表する名優に惜しみない拍手が贈られていたそうだ。
なんだか、2月にしてハリウッド最大のイベントが終わってしまって、気が抜けてしまいそうである。だが、『レヴェナント 蘇えりし者』をはじめとする他ノミネート作品や受賞俳優の出演作品は、これから日本で続々と公開が控えている。どれも、見応えある名作であることはお墨付きなので、ぜひ劇場に足を運んで頂けたらと思う。
参照元:The Oscars、E!Online(英語)
執筆:Nekolas
イラスト:マミヤ狂四郎
▼こちらが『レヴェナント 蘇えりし者』の予告動画。日本での公開は2016年4月22日だ