吹き抜ける冷たい風、ポケットの中でもシビれる指。立春は過ぎたがまだまだ寒い。こんな日は、温かい春菊天そばでも食べようじゃないか。春だけに。
ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。やってきたのはそばの激戦区・秋葉原。以前の記事で、天ぷらそばの聖地「そば処 二葉」やミシュランレベルの爽やかさを持つ「あきば」を紹介してきたが、今回は駅そば。春菊天を超えたスーパー春菊天を出す店『新田毎(しんたごと)』だ。
・JR秋葉原駅の優良駅そば
この店は、JR秋葉原駅構内、総武線千葉方面のプラットホームにある。さっそく入店してみると、店内は真ん中に1個長机が置かれたガランとした空間だった。そして、1100円のステーキカレーが690円に値引きされていたり、天丼セットが550円だったり、メニューのお得感もなかなかのものである。
・器の外に葉を広げる美しい春菊天
奥のカウンターで春菊天そば(430円)を注文すると、水をコップに入れている間にそばが出てきた。そして、私(中澤)はひと目でそばに釘づけになる。
そばに乗っていたのは1枚の大ぶりな春菊天。器の外に青々とした葉をパッと広げるその姿は、まるで器から生えているようである。美しい……これが430円だと!? まさに春菊天を超えた春菊天。どんな味がするか楽しみになってきたぜェェェエエエ! いただきます!!
・飲むように食った
つゆの染みた春菊天をかじると、口の中に芳醇な苦味が広がる。刻まれていないため若干噛みきりにくさはあるが、その存在感もまたグッド。たっぷりだしを染みこませて食べると、甘味が強くコクのあるつゆと春菊の苦味が絶妙に補いあう。
そばと一緒に食べてみると、つゆと春菊天の味に、柔らかいそばの風味がプラスされ箸が止まらない。ウメェェェエエエ! 気づけばつゆも残さず飲みきっていた……。
なお、この店はそばだけでなく、ステーキカレーをはじめ、鳥天丼(530円)やかつ丼(580円)など、飯類も充実しており、マジでメニューを全制覇したいレベルだったことも追記しておきたい。JR秋葉原駅を使う際は、目的地が新宿方面でも1度千葉方面のホームに寄ることをオススメするぞ!!
・今回紹介した店舗の情報
店名 新田毎
住所 JR秋葉原駅総武線千葉方面ホーム
営業時間 6:30~23:00
定休日 無休
Report:立ちそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼JR秋葉原駅構内、総武線千葉方面プラットホームにあるぞ
▼1100円のステーキカレーが690円に値引きは半端ない
▼その他のメニューもウマそうだ
▼器の外に青々とした葉をパッと広げるその姿は、春菊天を超えたスーパー春菊天と呼ぶにふさわしい
▼ホント美しい
▼そしてマジウマい
▼気づけばつゆも残さず飲みきっていた……
▼目的地が新宿方面でも1度千葉方面のホームに寄ることをオススメするぞ!!