バンドの花形と言われるギタリスト。そんな中でも、メタルのギタリストはバンド内での存在感が大きく、プレイも華々しい。もっともロックギタリストのパブリックイメージに近い存在と言えるだろう。
しかし、ロックが過去のモノとなりつつある現代。メタルギタリストたちの本来の姿は、実はそんなイメージから遠くかけ離れている。そりゃもう月とスッポンだ。そこで、今回ギタリストたちの実態をあるあるという形にしてお伝えしたい。題して、「メタルギタリストにありがちなこと40連発」だ!
【メタルギタリストにありがちなこと40連発】
1. 初めてのリフはディープ・パープルの『smoke on the water』
2. 初めての速弾きはミスター・ビッグの『Daddy,Brother, Lover,Little Boy』
3. 1日10時間くらいギターを弾く
4. ギターと一緒に寝る
5. 1日何時間ギターを弾いたことがあるかで言い合いになる
6. コーラスはやりたくない
7. コーラスを練習する暇があるならギターを練習する
8. 友達が遊びに来たらギターを弾く
9. 友達の家に行くとギターを弾く
10. 酒を呑んだらギターを弾く
11. 飲み屋にもギターがあってほしい
12. 楽器屋で速弾きする
13. 速弾きがウマいと一目置かれる
14. 速弾きがウマい人とはとりあえず友達になりたい
15. 速弾きがウマい人がいると「自分のこと下手だと思ってるだろうな」と思う
16. 友達になりたいけど、下手と思われていたらどうしよう……というせめぎ合いがある
17. 後輩が自分より速くて正確だと泣きそうになる
18. 後輩に速さと正確さで抜かれたらブルースにハマりだす人がいる
19. 友達が自分より速くて正確でも泣きそうになる
20. コミュ障なので先輩から嫌われがち
21. 80年代のアニソンは半端ない
22. 音楽を始めたきっかけは熱気バサラ(ファイヤーボンバー)
23. 影響を受けたミュージシャンは熱気バサラ
24. 人生で1度はイングヴェイ・マルムスティーンを完コピしている人に出会う
25. 憧れで革製品やグラサンなどイカツイアイテムを愛用するが、中身はオタク
26. ソロで1音ミスタッチするごとに誰にともなく謝る
27. 初対面の相手がギタリストだとけん制しあってウマく話せない
28. メタルのこと以外話すことがない
29. 海外メタルバンドの脱退・加入の歴史だけで一晩余裕
30. 自分のバンドでメンバーが変わると第何期とか言いたくなる
31. 誰が世界で一番速いかでも一晩余裕
32. アンジェロ先生もインぺリテリも速いが、結局イングヴェイが凄いという結論に帰結する
33. でも好きなギタリストはポール・ギルバート
34. 神とか王者とか殿とか仙人とか呼ばれる人が多いため、結局誰が一番エラいのかわからない
35. メタリカの『バッテリー』が弾けないと恥ずかしい
36. BPMは190からが本番
37. BABYMETALのバックバンドは日本人の誇り
38. 女の子のタイプはYUIMETALとアンジェラ・ゴソウ
39. 実はスタジオ・ジブリが好き
40. モテない
──以上だ。見た目の危険さから怖がられることも多いメタルギタリストだが、大体はジブリを愛する心の優しいオタクである。もし街でメタルギタリストを見かけたら、優しい目で見守ってあげよう。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.