福袋の醍醐味とは何か? 私(佐藤)が思うところでは、何が入っているのかわからないこと。開けてびっくりしてこそ、本当の福袋である! そんな探求心をくすぐる一品を、東京・秋葉原のとあるお店で発見した。
いわゆるジャンクショップの福袋は1つ3000円。ちょっと持ってみると、めちゃくちゃ重い! 「何が入ってんだよ!?」ってくらい重い。これを買わずして2016年を過ごすことはできないと思い、買ってみたら中身はめちゃくちゃスゴかったーーッ!
・尋常じゃない重さ
ジャンクショップと承知していたので、きっとまともなものは入っていないだろうなあ~とは思った。それにしても尋常じゃない重さである。秋葉原から事務所に持ち帰るまでの間に、筋肉痛になったほどだ。紙袋の持ち手が引きちぎれるかと思った。
持ち帰ってみて重量を計ると……5.1キロ! マジかよ。片手で持つのがしんどい訳だよ。もう少し手加減しろよ。中身がいっぱいあるのはいいけどさ。さ~て、何が入っているかな? 袋を少し開けてみると……。ヤバい!
も、もしかして、これは……ゴミなのではないのか……? 何やら古めかしい商品のパッケージがたくさん見える……。いや、待てよ。この中にお宝が入っている可能性も考えられる。それがジャンク屋の醍醐味だ! 気を取り直して さらに開けると──!!!!
・まさか必死で持ち帰ったモノが……
思いたくない。持ち手が引きちぎれそうになるのを恐れながら、駅まで必死に歩き、電車に乗ってようやく持ち帰ったものが、ゴミだなんて思いたくない! だがしかし、この大量な品々を有効活用する自信がない。有効に使えないモノとは、一言でいって……ゴミなのか……。とにかく全部出してみた。
おい~、なんで同じモノがいっぱいあるんだよ~(泣)。パッと見ただけで、イヤホンがめちゃくちゃあるやないか……。俺はコレを必死になって持ち帰ったというのか?
しかもモノによっては、パッケージが猛烈に色あせてるし、今となっては使い物にならないモノまである。これがジャンクか! ジャンクの世界の常識とでもいうのか!? ちなみにジャンク屋めぐりが大好きなGO羽鳥は「これがジャンクの世界だ」と言っていた。
それはさておき、iPhoneケース16個もあるのに、6・6sのが1個もない。5のケースはまだ許すけど、4・4sのケースはマジでどうにもならんぞ。さらにスゴイのはゲームソフトだ。
全部プレイステーション2……。『熱チュー! プロ野球2002』って。今から14年も前。この年に生まれた子どもが中学2年生になっとるっちゅうねん!! 10年以内ならまだ許すけど、10年を過ぎたモノまで入れてくるかね? 『みんなのGOLF3』はなんで2つもあるの!?
目玉のはずのデジカメにはバッテリーが入ってない。ジャンクとはそういうモノだ。わかる、わかるけど……、ここまでの品々がアレだから、せめてすぐに使えるようにして欲しかった! でも、でも……ジャンクとはそういうモノなのだ。
もうひとつの目玉のDVDプレイヤーにも、当然アダプターは付いておらず、状況的には単なる箱である。文鎮くらいには使える箱だ。仮にアダプターがあっても、起動するかどうかさえも怪しい。現段階で限りなく文鎮に近いDVDプレイヤーである。
ちなみにこの福袋、袋ごとに中身が異なっているらしい。興味のある方は、文鎮を買い漁るつもりでゲットしてみてはいかがだろうか。もちろん、お宝も入っている! はずである……。
Report:佐藤英典
Photo:RocketNews24
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▼秋葉原のジャンクショップで売っていた3000円の福袋の中身
▼カードリーダー7つ
▼イヤホンその1、5つ
▼イヤホンその2、4つ
▼イヤホンその3、1つ。何個イヤホン入れてんねん!
▼ウォークマンのケース
▼iPhone5のケース、8つ。5sでも使えるから、まあいいけど……
▼iPhone4・4sのケース、8つ。ケースだけで16個もある……
▼Xperiaの保護フィルム、4つ
▼USBハブと、ニンテンドーDSiの充電ケーブル3つ
▼ポートハブ。「Vista XP 2000」って……
▼CDケース18枚
▼手動の懐中電灯4個
▼「進撃の巨人」の立体機動装置のフィギュア。これだけちょっとまともで戸惑う
▼PS2のソフト。本体ないから遊べない……
▼バッテリーのないLUMIXのコンデジ
▼アダプターのないDVDプレイヤー