「福岡よかとこ一度はきんしゃい」。このようなうたい文句がある福岡県には、季節を問わず全国各地から観光客が訪れる。そのお目当てのほとんどは「食」。なにせ明太子にとんこつラーメン、もつ鍋に屋台と種類も豊富である。
ただ、巡るとなると意外に名所が少ないのが福岡県。とりあえず太宰府天満宮が全国区の知名度であるものの、絶対に行かなければマズいという場所もこれといってない。そこで今回は、珍スポットのひとつ・世界一大きな涅槃像(ねはんぞう)がある寺院をご紹介しよう。
・博多駅から電車でしばし
噂の大仏があるのは、福岡県糟屋郡篠栗町の『南蔵院』。博多駅から JR で電車に揺られること30分ほど。結構な山奥へと進んでいく感じなので、少しばかり不安になるが、城戸南蔵院前駅で下車すれば、寺院はその名の通り目の前だ。
・青銅製では世界一の大きさを誇る涅槃像
単に大きいだけはなく世界一、はたしてどれほどのものだろうか。国内外から観光で訪れた人たちに混ざり、ドキドキしながら対面してみると……私(筆者)は完全に度肝を抜かれた。
・世界基準のド迫力
というのも間近で見ると……スゴく大きい。全長41メートル、高さ11メートル、重さ300トンの大仏様がドォンと寝ているではないか。どうやって作ったのか不思議になるほどで、想像以上のド迫力だったのである。
もはや『ストリートファイター2』のサガットが出てきてもおかしくない大きさは、圧巻の一言。山中で堂々と寝転んでいる姿は、壮大で心が洗われる。ちなみに涅槃像が完成したのは平成7年(1995年)。青銅として世界一の大きさを誇るそうだ。
・金運上昇の名所としても知られている
とにかく涅槃像の大きさに圧倒されること間違いなしだが、寺院内もこれまた広い。不動明王や七福神、ニャンでもお願いできる水かけ地蔵様などなど、さまざまな仏像が祀られてあるので、訪れた際はじっくり回ってみよう。
また、住職がジャンボ宝くじを当てたことから、金運上昇の名所としても知られている南蔵院。そのパワーにあやかる人も多いようで、年間130万超の参拝者が訪れるそうだ。機会があれば、一度訪れてみてはいかがだろうか。ただ、あくまでも大仏は見物の対象ではなく、仏教信者が参詣するご尊像。節度ある参拝を心がけよう。
・今回ご紹介した場所の詳細データ
名称 南蔵院
住所 福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗1035
時間 24時間(受付・店は9時から17時)
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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▼めちゃ広い
▼パワースポットとしても有名なようだ
▼ニャンでもお願いしてみよう!
▼こちらは不動明王。これまたデカい!
▼そして世界一の涅槃像
▼ドォン!!
▼これはデカい……!
▼裏側。ちなみに中へ入ることができるぞ(有料)
▼これぞ世界基準
▼サガットステージ
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