今年で4回目を数える「下北沢カレーフェスティバル2015」。10月9日から10日間の日程で、約130店舗が出店し、カレーの美味しさを競っている。この期間だけは下北沢がインド化しているといっても過言ではないが、このフェスの楽しみ方の1つが、普段はカレーを出さないお店の「オリジナルカレー」を食べることだ。

そんなオリジナルカレーの中でも、筆者が自信をもって紹介したいカレーは、中華居酒屋『一心』の一品である。なんと本格中華を得意料理とする店主が今回のフェス用にカレーを作ったらしい。実は、すでにフェスを十分に楽しんで満腹だった筆者ではあったが、そんな情報を聞いてしまったら行くしかないだろーーー!!

・「麻婆咖哩」

気になるカレーメニューは、「麻婆咖哩」と「大きなカレー唐揚げ」。私は麻婆咖哩のミニサイズ(500円)を注文した。先に言っておくが、500円でこのカレーが味わえるというのは、間違いなく今回のカレーフェスの見どころだろう。

もともとこのお店は「本格麻婆豆腐」が有名なのだが、店主がそのこだわりの麻婆豆腐をカレー味にアレンジしたのが「麻婆咖哩」だ。本格中華のお店がカレーに挑戦とは、まるで野球選手がサッカー選手に転向するような苦労があったに違いない。もしかしたら、元横綱若乃花がアメフト選手を目指して渡米した時のような苦難を味わったのか!?

・宣伝文句のままお伝えしたい

最初に、このカレーの宣伝文句を紹介しよう。「本格麻婆豆腐とカレーの奇跡の出会い!! 中華と印度スパイスの夢の共演!」、もうこれ以上の説明はいらないのではないだろうか……。若乃花がアメリカに渡ったあの日が蘇る……。

中華料理店ならではの山椒のきいた味が食欲をそそり、満腹で動かないと思っていた筆者の右手が、次から次へと口の中へカレーを運んでくる。勝手に満腹という限界を決めていたのは筆者じゃないか。まだまだ食える……食えるぞーーー!! 気がつけば完食。コップの水も一気に飲み干していた……。き、き、気持ちいいい!

味の記憶は強烈に残っているのに、食べていた記憶がない。生まれて初めてのこの感覚に恐怖を覚えつつも、筆者の額からは爽やかな汗が流れていた。これが食欲の秋だ、カレーを食べて流す汗も気持ちいいぞ。この「麻婆咖哩」はカレーフェス限定である。下北沢駅北口を出て2分も歩けば到着できるこのお店。気になった方がいたら、ぜひ足を運んでほしい。間違いない味だぞ!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 一心
住所 東京都世田谷区北沢2-24-9 野中ビル 1F
時間 11:00~23:30

参考リンク:「下北沢カレーフェスティバル2015」公式HP
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼「麻婆咖哩」を食べることができるのはこのお店だ!

▼こちらの看板も目印だ。

▼ミニサイズでこのボリュームだ!

▼中華と印度スパイスの夢の共演がこれだー!

▼完食までは一瞬の出来事だった……。