sengyo

今回のご相談は、結婚観の相違に関するお悩みです。結婚って、「好き」という感情だけではやっていけないですからね。たまたま好きになった人と、結婚観が180度違うと、結婚までの道のりは険しいものになるかもしれません。ちなみに筆者の場合、「別居婚」を絶対条件に掲げているためか、なかなか結婚観の合う殿方に出会えないのが悩みの種です……。

・ご相談内容(トラクターさん・36歳)

「古風と言われるかもしれませんが、女性に対しては、結婚したら家庭に入ってほしいと思っています。仕事を辞めてもらうのはもちろんのこと、パートもしてほしくないです。僕の給料では、贅沢はさせてあげられませんが、食べていくのに不自由はさせません。

ですがいまのカノジョは、結婚しても仕事を辞める気はないと言い張っています。それどころか、僕に仕事を辞めて、専業主夫になってほしいと言い出しました」

・結婚後も働きたい女性は超レア!

贅沢な悩みですね。……筆者の率直な感想です。真剣に悩んでいるのに、贅沢呼ばわりしやがってと思うかもしれませんが、おそらくこれを読んだ大半の男性は、筆者と同じように思うはず! いまも昔も、大多数の女性は専業主婦を夢見るものです。トラクターさんのカノジョさんのように、結婚後もバリバリ働きたいと願う女性は超レアな存在。

チョコボールで言うならば、さながら金のエンゼル! 金のエンゼルを引き当てたことに、もっと狂喜乱舞しましょう。

・専業主婦ウェルカムな男性も超レア!

ここから真逆のことを書きます。いかに、仕事を続けたがるカノジョが金のエンゼル的存在とはいえ、パートナーには家庭に入ってほしいと願うトラクターさんにとっては、そこに価値を見出せないのでしょう。

ここまで書いてふと思ったのですが、トラクターさんご自身も超レアな存在ですよね。不景気の影響で、共働きを希望する男性が多いご時勢、「贅沢はさせられないが、食べていくのに不自由はさせない」という男気溢れる言葉に、筆者のハートがチュクチュクしてしまいました。おそらく、これを読んだ大半の女性も、筆者と同じようにハートをチュクチュクさせていることでしょう。

・とりあえず結婚してみよう!

ぼちぼち結論に入りましょう。お互いの結婚観を主張し続けても、平行線を辿る一方! どちらかが譲らねば、事態は動きません。カノジョに譲ることを求めるよりも、ここはひとまずトラクターさんが譲りましょう。カノジョが望む通り、専業主夫になるのです。人間の考えは変わるものですから、数年後……いや早ければ数カ月後にカノジョさんの方から、「やっぱり私、仕事を辞めて家庭に入りたい!」と言い出す可能性もあります。

もしくは、トラクターさんご自身の考えが変わるケースもあるでしょう。「専業主夫も悪くないぞ」と。「とりあえず試してみる」という感覚が大事なのではと、筆者は考えます。試してみてダメな場合もありますが、そうなったらまた改めて考えれば良いのです。人間は、何度でもやり直しがきくはずですから。

結婚観に限らず、「どうしても譲れない部分」って、誰にでもあるでしょう。しかし、そこをあえて譲ることで、新しい未来が開けていく可能性もあります。筆者も、別居婚にこだわらず、もっと柔軟な思考を持たねばと決意した次第です。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:Rocketnews24

※ ご相談お待ちしています
このコーナーでは皆様からの質問をお待ちしています。恋愛コラムニストの菊池美佳子先生に、恋愛について質問したいという方は、お問い合わせより、「恋愛相談」と明記のうえ送信してください。相談内容はできるだけ具体的にお願いします。なお質問については、編集部で検討したうえで採用させて頂きます。あらかじめご了承ください。