突然だが、皆さんは野球を観戦する際、どのようなスタイルで見ているだろうか。球場で生観戦する人、テレビで楽しむ人などそのスタイルは十人十色。さらに細かく砕けば、応援がメイン、選手のプレーをじっくり見る、あるいは球場の雰囲気を楽しむ人……とさまざまだろう。
それぞれが自分に合ったやり方で観戦をしていると思うが、一度でいいからオススメしたい観戦術がある。それはズバリ「監督なりきり観戦法」。その名の通り、監督になったつもりで観戦する方法だ。
・現代野球はデータ主体
現代の野球は、データをもとに対策を練るチームがほとんど。というより、すべてのチームがそうだといっても過言ではなく、今やどこでも緻密なデータをもとに、高いレベルで野球をしている。
そしてそのデータを考えつつ、試合を組み立てるのが監督の仕事だ。しかし、あくまで “なりきり” なので気負う必要はまったくない。まずは試合をじっくり見て「おっ、今日はアノ選手動けてるナァ」なんて考えるあたりから始めるといいだろう。
・慣れてきたら展開を読んでみよう
徐々に慣れてきたならば、配球や選手交代のタイミング、選手のクセや弱点を把握し、実際に繰り広げられる駆け引きと自分の妄想を照らし合わせてみよう。実際にはどう動くのか、じっと目を凝らすと新たな発見もできるはずだ。
もし先の先くらいまで展開を読めるようになり、予想が的中したら快感度はMAX。自分の予想采配に酔うもよし。逆であれば、野村克也氏のようにボヤいてもよし。采配の答え合わせが、何より楽しくなることだろう。
・楽しい妄想観戦
また、監督なりきり観戦は、プロ野球に限らず、MLBはもちろん、高校野球などでも使うことができるのもいいところ。正解がひとつではないのも、野球の難しさであり、楽しさでもあるので飽きが来ない。
2015年のプロ野球シーズンはあとわずかだが、ちょっと変わった観戦をしたいという人は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。いずれにせよ、野球を楽しく観戦していただけたら幸いだ。
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.