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うわぁ……。見ている方がため息をついてしまうような切ないオウンゴールが、ドイツで生まれてしまった。それは2015年8月15日に行われたブンデスリーガ2部・FSVフランクフルト vs カールスルーエSCの試合でのことだ。

まるで漫画『キャプテン翼』に出てくる必殺技「反動蹴速迅砲(はんどうしゅうそくじんほう)」のような形から誕生したオウンゴールは必見! その様子は、動画「Unfortunate Own Goal」で確認できるぞ!

・反動蹴速迅砲とは

まずは「反動蹴速迅砲とは何ぞや」という人もいるはずなので、簡単に説明しよう。この必殺技は、中国の FW 肖俊光のシュートで、相手が蹴ったボールを正面から蹴り返し、威力を倍増させるのが特徴。相手のキックが強力であると、ボールは龍へと変貌することもある恐ろしい技だ。

・最悪の時間帯でオウンゴール

そしてそんな反動蹴速迅砲の龍が、あろうことか先日の試合で自陣ゴールに牙を剥いたのである。しかも場面は最悪。1−1の同点で迎えた後半48分、試合終了間際のオウンゴールとなってしまった。

・一連の流れ

動画ではその一部始終を確認できる。カールスルーエSCが最後の攻撃に出た次の瞬間からの流れを簡潔に文章で表すと次のようになるぞ。

絶妙なスルーパスがGKとDFの間に出る → クリアしようとした両者が交錯 → うまい具合に反動蹴速迅砲が炸裂 → ボールはゴールど真ん中へ一直線 → 不運すぎるオウンゴールが誕生

……といった流れだ。FSVフランクフルトにとっては痛すぎる失点。一方のカールスルーエSCにとっては、思わぬ形から得点が生まれたのだった。

・相手を褒めるべきか

とはいえ、このオウンゴールは相手を褒めるべきかもしれない。走り込んだストライカーのスピードはもちろん、パサーが出した針の穴を通すようなスルーパスは、相手にとって一番イヤなところ。ここしかない……そんなプレーをした結果だろう。

試合はオウンゴールで得点したカールスルーエSCがそのまま1−2で勝利。ちなみにこの試合では、元ジュビロ磐田に所属していた山田大記選手が背番号10を背負い、先発フル出場し、勝利に貢献している。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし