・握りのネタはたったの4種類
その店のメニューには、握りと巻き寿司の2種類の寿司があった。握りはたったの4種類。『マグロ』『サーモン』『タコ』『エビ』で、どれも2貫で3CUC(約370円)。
種類、少なっ! と思われるだろうが、筆者が「この4つを全て下さい」と言うと、「タコとエビは切らしているから、マグロとサーモンしかありません」とのお答え。つまり、実際には2種類しかなかったのである。夜の営業開始と同時に入店したのに、最初から品切れか……。まあでも、ないものは仕方がない。とりあえずその2種類を頼むことにした。
・芸者ロールに味噌汁もオーダー
また、巻き寿司はいかにも海外の寿司店らしく、日本では見ないような名前が並んでいる。その中から、一番気になった『GEISHA ROLL』(15CUC、約1800円)をチョイス。芸者ロールとは、一体何が巻かれているのだろう? それから、味噌汁(4CUC、約490円)もあったのでそれもオーダーした。
・20分後に味噌汁が……
待つこと約20分。最初のメニューである味噌汁が出てきた。なんだか妙に重厚な器だ。分量的には余裕で2人分はある。具はワカメとネギのもよう。
早速れんげですくい一口飲んでみると……微かに味噌を感じるものの、ダシの風味が全くしない。恐らく、お湯に味噌を溶かして、具を入れただけだと思われる。恐ろしいほどにシンプルだ……。
・芸者ロールの中身は……
続いて運ばれて来たのは『GEISHA ROLL』。盛り付けに関しては、それほど悪くない。そしてその断面を見れば、海老の天ぷらと鮭が巻かれている。鮭は刺身のサーモンではなく、焼いた鮭をほぐしたもの。早い話が、シャケフレークである。それと海老の天ぷらの相性は最悪という程ではないが、どうひいき目に見ても良くはない。
何よりシャリが完全にウィークポイントであった。パサパサに炊いたお米に強い力を加えて、ベチャっとさせたとでも言えばいいだろうか。お米の形状を見るとジャポニカ米のようなので、お米の品種が寿司に合わないのではなく、炊き方に問題があるのかもしれない。
だがしかし! 味噌汁も芸者ロールも、まだまだ可愛いものであった。最後に出てきた握りが、マジのマジで強敵だったのだ。
・強敵だった握り
運ばれてきた握りのマグロは、明るいピンク色。「マグロの赤身って、もう少し赤黒い色をしているような……」と思ったが、見た目は確かにマグロである。一方のサーモンは、どこか傷んだような色だった。
恐る恐る少し食べてみると……。なんちゅうキツイ生臭さ! 口に無理に入れても、喉が拒否するかのようだ。おまけに先述のシャリである。この寿司ネタとシャリのそのコンビネーションが強烈。喉が完全にガードを上げまくっている。
だが、それでも戦わないといけない。自らタオルを投げることなど許されないのだ。そこで筆者はドリンクでゴマかしたり、間に休憩を挟んだりしながら喉のガードを無理に下げさせ、少しずつ少しずつ食べ進めた。
こうして、苦戦を強いられ1時間弱もかかったが、とりあえずは完食。それにしても五つ星ホテルにあるレストランで、まさかこんな寿司が出てくるとは……完全にカウンターであった。
結論。キューバで寿司は諦めた方がいい。それをそこで求める方が間違っている。キューバに行くなら、素直にキューバ料理を楽しんだ方がいいぞ。現場からは以上だ。
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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和才雄一郎







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