「コンビーフ」と聞いて、あなたはどんな想像をするだろうか? 「缶詰に入ってる」「なんとなくジャンクな感じ」「つまみにはいいけど……」くらいのイメージが一般的かもしれない。かくいう筆者もその1人で、あくまでサイドメニューとしての域を出なかった……アレを食べるまでは!
つい先日のこと。東京は文京区の千駄木腰塚(せんだぎ こしづか)の自家製コンビーフを食べる機会があったのだが……。これが革命レベルのウマさ! 明らかに今まで食べてきたコンビーフとは違う!! 特に「コンビーフ丼」は、目まいがするほどウマかったのでご紹介したい。
・コンビーフのイメージ
筆者も一時期は勘違いしていたのだが、コンビーフとは「塩漬け牛肉」のことで、とうもろこしのコーンとは一切関係ない。日本では缶詰が一般的だが、欧米ではブロック肉であることが一般的だという。
一般的なコンビーフにはいい意味での “ジャンク感” があり、使用されている肉自体も「牛のどこを使っているのか?」などはよくわからない。それはそれで、つまみなどには最高なのだが、コンビーフを「肉料理」として捉えている人は少ないに違いない。
・老舗の極上コンビーフ
千駄木腰塚は、昭和24年創業、その名の通り、東京千駄木に店を構える食肉専門店。高品質な肉には定評があり、肉そのものはもちろん、ハムやソーセージなどの自家製加工食品も圧倒的な支持を得ている。中でも一番人気が「自家製コンビーフ」で、リピーターが日本全国各地にいるという、極上のコンビーフなのだ。
とはいえ「所詮コンビーフでしょ?」 という気持ちがあったのも事実。1つ400グラム入りで1500円(税抜)というのも、「ちょっと高くない?」 と思っていた。だがしかし……! 一口食べただけで今までのコンビーフ人生は終わりを迎えた。全然違うのだ……。今まで食べてきたコンビーフと全ッ然違うのだ!
・雑味のない純粋な牛の旨味
取り出したコンビーフは、ほぐしてあるものの肉そのもの。まさに肉塊である。口に入れると脂肪が溶けだし、牛の純粋な旨味だけが口いっぱいに広がる。その味に一切の雑味やチープさはなく「ま……参った!」 と、一瞬で白旗を上げるレベルの至高のウマさである。
さらには、フライパンで熱したコンビーフをご飯の上にのせ、卵黄をトッピングした「コンビーフ丼」は、あらゆる丼の中でも瞬時に上位に食い込んでくる破壊力! うめぇぇえええええ!! マジで誤解してた! コンビーフがこんなにウマいとは知らなかった!! ここは素直に謝っちゃえ、コンビーフさん……今まで誤解しててすみませんでしたッ!!
コンビーフランキング1位は当然として、純粋な肉の旨味という意味では、あらゆる肉料理の中でも最高レベルのウマさであった。店まで行けない人は通信販売もあるが、自家製で大人気商品なので、売り切れていることも多々あるから気になる人はマメにチェックしよう。筆者のように、若干コンビーフを甘く見ている人にこそ食べてほしい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 千駄木腰塚
住所 東京都文京区千駄木3-43-11
時間 10:00~19:00
休日 水曜日
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼かなり有名なコーンビーフ。売り切れもよくある。
▼400グラム入りで、1500円だ。
▼これは……肉! 一口食べた瞬間、今までとは全ッ然違うことがわかるハズ。
▼さらにはホカホカのご飯に……
▼熱したコーンビーをのせた……
▼コーンビーフ丼はヤバい!
▼ズドン!
▼卵黄を割り、しょう油をチョロッと垂らして食べると……
▼パない! コーンビーフってこんなにウマい食い物なのかよ!!
▼千駄木腰塚だ。マジで1度は食べてほしい。