究極にキレイな部屋とは、ずばり「最低限のモノしか置いていない部屋」だ。モデルルーム等がそれにあたる。……が! そこで生活していく以上、ど〜にもこ〜にもモノが増える。“生活感あふれるモノ” を置かざるをえないのだ。だって生活してるんだもん。
そこで重要になってくるのが「収納」である。キレイな部屋を目指したいなら、“生活感あふれるモノ” は、できるかぎり隠したほうが良い。かといって、「取り出しにくい」ことになったら本末転倒。ということで今回ご紹介したいのは、今すぐ実践できる『究極の収納テク』だ。100均をフル活用するので、お金もそんなにかからないぞ!
・隙間ハンターが導き出した「究極の収納テクニック」
いきなり「究極(アルティメット)」とデカく出てしまったが、私(筆者)が単に究極だと思っているだけなので、どうかご了承願いたい。そう、今回モデルとなる部屋は、私の部屋だ。隙間という隙間を見つけると、「何か工夫すればモノが置けるかも……」と考えてしまう、隙間ハンターの私が導き出した究極の収納テクは以下のとおりだ。
【その1】突っ張り棚&100均カゴの最強コンビ
まず鉄板中の鉄板テクは、「突っ張り棚」と「100円ショップで売られているカゴ」の合体技、場所を選ばない空中戦的な収納である。な〜んか無駄なスペースが空いている。かといって、人様に見せる場所じゃないのでモノを置きたい。でも、棚がない……
──という時に大活躍するのが、トイレなどでもよく使う、通称「突っ張り棚(ラック)」である。価格はサイズによってピンキリだが、1000円〜2000円くらいで売っている。こいつを使って棚を作り、さらにその上に100円ショップで売られているカゴを置いてみると……アラ! アラマァ! 見事な棚が出来上がったじゃありませんか!
ちなみに、この「突っ張り棚」は、あらゆる場所で足場を作ってくれる、ある意味「とび職」のような存在。なお、100円ショップでも棚ではないが「突っ張り棒」がよく売られており、「突っ張り棒&突っ張り棒の橋渡し+カゴ」でも再現可能だが、あるていど重いモノを載せたいならば、1000円以上のちゃんとしたモノを選んだほうが良いだろう。
【その2】シンク下をフル活用
排水管が伸びているシンク下の収納は、ついついグチャグチャになってしまいがちなスペースである。だが、料理関係のグッズを収納する場所として、こんなにナイスな場所はない。活用しない手はないのである。ここで使うのが……
通称「シンク下ラック」という便利な棚だ。枠を設置し、排水管のホースを避けつつ、“板状” の棚を1枚1枚置くタイプ。ほとんどの商品が、横幅を自由に調整できる「伸縮タイプ」なので、隙間なくピッタリと配置することも可能だ。
シンク下に収納したいモノの高さも考えながら、棚の高さも調整すれば……フライパンもナベも圧力鍋も、お椀も調味料もお皿もお椀も、さらには炊飯器まで収納可! なお、ここでも合わせ技として活用したいのが「100均のカゴ」だ。細長いカゴを縦方向に並べれば、まるで引き出しのように「スルリ」とスムーズに取り出せる。
【その3】取り出しにくいシンク上の棚も100均カゴで
シンクの上にある収納は、高い場所にあるだけあって、なかなか活用しずらい場所である。めったに使わない調理器具を置いている人も多いだろう。だが、それではもったいない。なぜならば、「シンクから最も近いスペースのひとつ」であるからだ。
上段は仕方ないにせよ、下段くらいはフル活用したい。そこで役立つのが、これまた100均のカゴである。ズラズラっと並べると、なんだか見栄え的にもバッチグー。
さらにその中にハシやオタマなどを入れたり、あるいは、倒れない程度にコップやグラスを入れたりすると……これまた「スルリ」と引き出しのように取り出せるのだ! 慣れてきたら調理中でも片手で引き出すことが可能。すこぶる便利な棚になった。
【その4】S字フックなどを使っての “ひっかけ” テク
突っ張り棚を活用すると、自然と空いてくるのが「突っ張り棚から下方向へのスペース」である。縦長のスペースだ。そんな縦長スペースをフル活用するには、“ひっかけ” のテクを使うのが有効である。S字フックなどを使うと良いだろう。
ちなみに、私はこの “ひっかけテク” で、クローゼット内の突っ張り棚の下部には、モデルガンの「ハンドガン」や、「長モノのライフル」をズラズラっと引っ掛けた。まるで特殊部隊の武器庫みたいでカッコイイ! 気分はもうゴルゴ13だ。
また、シンク下スペースの扉の内側面には、粘着フックを付けて「キッチンバサミ」や、「キッチンミトン」などを吊り下げている。調理中でも「サッ」と使える。扉を閉めても内部に干渉しないので、ビシッと閉まる。ウン、完璧だ。
【その5】シューズラックも100均カゴを使えば見事な収納に
近頃の家は、靴を収納するシューズラックがドカーンと大きく設けられていることが多い。だが、そんな広いスペースを使うほど靴を持っていない! ……なんて時には、これまた伝家の宝刀「100均カゴ」の登場だ。サイズをあわせて揃えていこう。
ちなみに、色はチグハグでも良いのだが、できるだけ同じ種類のカゴを揃えていくこと。人間というものは、同じものがズラーッと並んでいると「整頓されている」と錯覚する。もしもそれが同じ色なら「うおお!」となる。たかが1個100円なので、10個揃えても1000円だ。「統一する」という意気込みで、一気に揃えてしまおう。
【その6】最後の最後は “くっつけ” テクで収納倍増
突っ張り棚を設置する “つっぱる” スペースもない。S字フックを吊り下げる “ひっかける” 場所もない。そんな時は “くっつけ” である。マグネットタイプも最高だが、やはり頼りになるのは「吸盤タイプ」ではないだろうか。特に風呂場で大活躍!
しかしながら、壁がビミョーにデコボコしていると、吸盤タイプは使えない。しかし、あきらめるのはまだ早い。デコボコした壁に貼るための「吸盤補助シート」なる商品が存在するのだ。ちなみに100均でも売っていたりする。もっとも、最近の吸盤系ラックには、最初から吸盤補助シートが付属していることが多い。
吸盤ではなく、おなじみ「粘着フック」を使うのも有効だが、もしも粘着フックを使うのであれば「貼ってはがせる」タイプにしておいたほうが良いだろう。いろいろ使ってきた私としては、『3M コマンドフック』というシリーズが気に入っている。
・まとめ『見せない場所をフル活用する収納術』
いずれにしても、壁に穴を開けず、剥がすのが大変な粘着シールも使わず、「いざ」となったらキレイに撤収できることを念頭に置いた収納テクを紹介してみた。また、「見せる収納」ではなく、「見せない場所をフル活用する収納術」であることもポイントだ。
人に見せない場所だからこそ、100均などの安いグッズが大活躍。それでいて、キレイにまとまっていたら、さらに便利に使えるとしたら……自分としても良い気分になることだろう。いま自分の部屋を見回して、どこかに空いているスペースがあったとしたら、もう一度この記事を眺めて欲しい。きっと、そこにはモノが置けるはずだから。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼100均棚の「スルリ」は動画を参照
▼クローゼット内の武器庫(パノラマ撮影)
▼ちなみに、突っ張り棚の上のカゴにはBB弾が入っている
▼ボイラー的な場所にも、ピッタリのラックを置いて収納に
▼IKEAで売っているマグネット式のコレもイイ
▼シンク下。炊飯器と、おひつが、高さジャストで収納されている