急激な円安により、物価が高騰しつつある日本列島。円安が悪いわけじゃないけれど、スーパーなどで購入する食品は軒並み値上げされ、庶民のお財布は厳しくなっているのも現実だ。しかししかし、だがしかし……。
こんな時代なのに、いまだ全品100円のおにぎり屋があるのだ。──しかも東京に。お店の名は『もがみ』という。2014年4月の消費税引き上げの際、価格を100円で据え置いただけでなく、おにぎり自体もめちゃめちゃウマいから泣けてくる。
・土曜日は12時に売り切れていることも
『もがみ』はJR山手線西日暮里駅から徒歩3分ほどの、道灌山通り沿いに店を構えている。西日暮里駅から向かうと、以前の記事でご紹介したサンドイッチの名店「ポポー」を通りすぎ、1分ほど歩いたら到着するハズだ。
『もがみ』は近所にある日本屈指の秀才校、開成中学・開成高校の学生はもちろん、地元の人ならば誰もが知っているであろう有名店。筆者がよく利用する土曜日などは、お昼12時頃に全品売り切れていることもあるから注意してほしい。
・種類豊富で全品100円
おにぎりの種類は豊富で、梅・おかか・鮭・昆布・明太子などの定番から、から揚げ・えび天・ちくわ天・ソーセージなどの若者が好きそうなものまで、常時20種類近くが店頭に並んでいる……その全てが100円で。
今回は売り切れ直前に、鮭・から揚げ・えび天・ちくわ天の4種類を購入した。もちろんお会計は税込で400円だ。家に持ち帰っても小ぶりなおにぎりは、まだほんのりと温かく、手作りならではのぬくもりが伝わってくる。
・確実に100円以上の価値がある
そのどれもが口に入れるとホロリと崩れる絶妙な握り方で、文句なしにウマい。特にえび天やちくわ天は、天つゆが適度にご飯に染み込み、それこそあっという間に平らげてしまうウマさ。今回は購入できなかったが、豚の生姜焼きなどもオススメだ。
店頭のおばちゃんに「一日どれくらい作ってるの?」と聞いてみたところ、「400? 500……? よくわからない(笑)」とのことだった。……数はいくつでもいい。その数だけ笑顔が生まれていることを、『もがみ』のおにぎりを食べたことがある人は知っているハズだ。
このご時世に全品100円という、ある意味で無茶な店 もがみ。近くに寄ったらぜひ足を運んでほしい。きっと100円以上の満足感を得ることだろう。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 もがみ
住所 東京都荒川区西日暮里3-23-13
時間 06:30~15:00(売切れ次第終了)
休日 日曜日・祝日
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼今回は売れ切れ間際に4種類を購入。もちろん、400円だ。
▼から揚げ。衣がサクっとウマい。
▼えび天とちくわ天。天つゆがよくご飯にしみている。
▼定番の鮭も間違いないウマさ。
▼確実に100円以上の価値がある、西日暮里の「もがみ」だ。