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2015年5月23日より全国で公開が予定されている映画『チャッピー』について、ネット上で驚くべき情報が取り沙汰されている。日本での配給は株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが行っているのだが、同社はTwitter に次のように投稿し、日本向けに編集が加えられたことを明らかにしている。

しかし日本向けの編集が行われたことを、ニール・ブロムカンプ監督が知らなかったというのだ。このことについて作品公開を楽しみにしていたファンから落胆の声が上がっている。

・ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの投稿

「映画『チャッピー』についてご質問を頂き有難うございます。本作品につきましては日本での劇場公開に際しまして、より幅広い層のお客様にご覧になっていただくため、米国本社と協議を重ねまして、監督の賛同を得た上で、作風を損なわない形で、映倫からの指摘に沿い米国編集を加えました結果、PG12の区分での公開が決定致しました」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントTwitterより引用)

・編集前の作品は?

「PG12」とは映画倫理管理委員会(映倫)が定める、映画鑑賞の年齢制限である。12歳未満は保護者の助言・指導が必要とするものだ。編集された作品はこの区分で公開されることになった。編集前の作品、つまり本来の作品に関してソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは上映を行う予定はないとしている。このことについて、ニール監督作品のファンが監督自身にTwitter でコメントを投稿したところ、意外な答えが返ってきた。

・ニール・ブロムカンプ監督のコメント

オリジナル版の『チャッピー』を見たいとの投稿に対しての回答

「don’t know what you mean. One edit…worldwide(意味がわからない、編集はひとつしかないよ)」

日本版はPG12に指定され一部がカットされている。そのことを知っていますか? という問いへの回答

「no… I’m trying to get to the bottom of it. Was Never told(確認してみる。聞いていない)」(以上、ニール・ブロムカンプ監督Twitterより引用)

・ネット上の反応

「結構楽しみにしてたのにな~」
「変えるなら観ないわ」
「気になってたのに残念だ」
「規制入ってないの見れないかな」
「観に行く気失せました…」
「ノーカットで観たいんだけど」
「くっそ楽しみにしてたのに」
「楽しみにしてたんだけど」

・署名活動始まる

落胆の声が広がりつつあるなかで、署名を集めるサイト「Change.org」では早くも『映画「チャッピー」の暴力描写規制の取り消し』を求める署名が始まっている。公開を約1カ月後に控えて、作品はどうなってしまうのか? 気になるところである。

参照元:Twitter @SonyPicturesJP@Neill Blomkampchange.orgYouTube映倫
執筆:佐藤英典
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▼ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの投稿
https://twitter.com/SonyPicturesJP/status/588237403363667970/photo/1

▼ファンからの問いに答えるニール・ブロムカンプ監督の投稿

▼描写規制取り消しを求める署名活動が始まっている
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