寝ても覚めても、思い出すのは香菜こと “パクチー” のことばかり……。それはそれで危険だが、パクチーを愛してやまない「パクチニスト」たちに朗報だ。
今や様々な飲食店で手軽に食べられるようになったパクチー。筆者も黒帯パクチニストとして、日々、パクチーメニューにチャレンジしているが、久々に「こ、これは……!」と感動を禁じ得ないパクチー料理に巡り合ってしまったのでご報告したい。それは、ラーメン! みんなが大好きなラーメンである!!
・西葛西の『卍力』
スパイスパクチーラーメン。パクチニストであれば、響きだけで背筋がゾクッとするに違いない。その魅惑のラーメンを食べさせてくれるのが、東京は西葛西の『卍力』(まんりき)である。ご主人は東京神田の有名店、「鬼金棒」で修業された確かな腕を持つ職人さんだ。
『卍力』は地下鉄東西線・西葛西駅から徒歩3分ほどのところにあるから、初めて訪れる人でもすぐに見つかるだろう。筆者は平日の18時半過ぎに伺ったが、店内に10名弱の行列が出来ていた。「ここに並んでいる全ての人がパクチニストか……」と思うと胸アツであったが、パクチーが苦手な人はネギに代えられる。
・30分ほどで着席
行列に並ぶこと約30分、ようやく着席して注文したのはもちろん、スパイスパクチーラーメン。ただ、隣の人が食べているご飯ものがあまりにウマそうだったため、その場で「スパイシー肉飯」も注文した。この決断が、さらなるハッピーを呼び込むことになる……。
やがてやって来たのは、品名に偽りなく、どっさりとパクチーが盛られたラーメン。スープは、醤油でも塩でも味噌でもなく、一言でいうとカレー風味である。カレー・ラーメン・パクチーの強力コラボの完成度はどんなものなのか? まずはスープから飲んでみると……!
・パクチーとスープの絶妙なバランス
ウマい! 文句なくウマい。ただ、これはカレーかと思ったがカレーではない。あえて言えばスープカレーに近いが、ラーメンのようでもある摩訶不思議なエスニックスープである。そしてそのスープとパクチーが合うーーー! パクチーに負けない強いスープだがパクチーを殺しておらず、逆もまた然り。ちょっとこのバランスはすごいぞ!!
小麦の香り豊かな中太麺も、スープやパクチーに負けてない。麺とスープのが複雑なハーモニーを奏でると、パクチーがフワッと後から通り抜けていく……。こんなにパクチーを活かしてくれるとは! パクチニストなら狂喜乱舞すること間違いなしの、ハイパークオリティラーメンである!
・スパイシー肉飯も超ウマい
そしてスパイシー肉飯も、これまたウマい! 「肉の比率が異常に高いカレー」だと思えば間違いなく、“スパイシー肉飯屋” がオープンしたら、そちらも行列店になるに違いない……! と思わされる圧倒的なウマさであった。
パクチーをここまで鮮やかに昇華させたラーメンに巡り合ったことは無く、パクチニストには自信を持ってオススメできる。その際、パクチーはのっていないが、スパイシー肉飯もマストで注文してほしい。めっちゃウマいから! 今後も卍力のような、パクチー愛あふれるお店がいっぱいできるといいなぁ、と心底願いつつ、家路に着いたのであった。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 卍力(まんりき)
住所 東京都江戸川区西葛西3-16-5 スワームマンション1F
時間 月~金17:00~22:00 / 土日祝 昼11:30~15:00 / 土日祝 夜17:30~22:00(全てスープなくなり次第終了)
休日 第1・第3・第5 水曜日
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼こちらがネーミングだけで心躍る「スパイスパクチーラーメン」だ。
▼パクチーたっぷり!
▼スープはカレーに近いがカレーではない。パクチーとのバランスが最強!
▼小麦の香り豊かな中太麺も、スープとパクチーに負けてないぞ!
▼珍しいところでは、ブロッコリーも入っていた。
▼こちらが「スパイシー肉飯」だ。
▼これもビビるほどウマい! マストで注文してくれ!!
▼パクチニストは、西葛西の『卍力』へ急げ!