
真面目一辺倒で人生を生きてきた化学教師ウォルター・ホワイト。思いがけず末期癌(がん)を宣告されてしまった彼が、愛する家族に遺産を残すため、専門知識を活かして高純度ドラッグ精製の副業に乗り出すドラマ『ブレイキング・バッド』。
米テレビドラマ史に金字塔を打ち立てた最高傑作の “登場人物の素顔に迫るシリーズ” で、いよいよ主人公ウォルターを演じたブライアン・クランストンを取り上げる時が来た!! 彼に関しては情報が多いこともあって、今回はPart1として、ブライアンの人物像にスポットライトを当ててみたいと思う。
・『ブレイキング・バッド』以前は過小評価されていた!?
最初にこのシリーズを始めた時、本来なら主人公であるウォルターを一番に取り上げても良かったのだが、なぜか後回しになってしまった。そこで、そういうことなら “シリーズの有終の美はウォルターに飾ってもらおう!” という流れに相成った。
とにかく、ブライアンと言えば海外ドラマファンにとっては、『ブレイキング・バッド』の前に出演していたファミリー・コメディドラマ『マルコム in the Middle』のパパ、ハル役の印象が強烈だったに違いない。
彼はハル役で、米テレビドラマ界の最高峰、エミー賞のコメディ部門最優秀主演男優賞に3度ノミネートされているが、ついに1度も受賞できずに終わっている。業界関係者からは、「ブライアンの役者としての才能は過小評価されている」との声も挙がっていた。
・テレビドラマををアートに変えた俳優!!
そして、世界中で社会現象まで巻き起こした『ブレイキング・バッド』で、鬼気せまる迫真の演技でウォルター役を演じ切り、視聴者のみならず批評家も圧倒してしまったブライアン。後世にも語り継がれるであろう名演で、彼はエミー賞のドラマ部門最優秀主演男優賞を、史上最多となる4回受賞する快挙を成し遂げた。
さらに、筆舌に尽くし難いブライアンの演技は、権威あるニューヨーク・タイムズ誌に評価され、彼は「テレビドラマをアートに変えた俳優8人」に選出される名誉を果たしている。
・俳優ではなく警官になるつもりだった!
50代に突入してから米テレビドラマ界の頂点に立った彼は、俳優として活動を始めたのは20代後半という遅いスタートを切った。というのも、共に俳優だったブライアンの両親は、彼が同じ道を進むことに反対だったからだ。
そこで彼は、大学で犯罪鑑識学を専攻して、警官になることを考えていたそう。また、大学時代は牧師の資格を取って、牧師のバイトをしていたこともある。
・日本アニメで声優を務める
名優の名を欲しいままにした彼だが、俳優以外にもミドルネームの “リー” を取ったリー・ストーンの名で、声優としても活躍。日本アニメ『宇宙の騎士テッカマンブレード』の英語吹替え版で、バーナード軍曹の声でも出演してる。
・実生活では良き父であり良き夫
『ブレイキング・バッド』では、家族のために命の危険をさらしてまでドラッグビジネスに足を踏み入れたのに、妻には離婚を突き付けられ息子には縁を切られるわで、散々だったウォルター。
だが、実生活のブライアンはウォルターとは正反対の結婚生活を送っていて、テレビドラマ『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』の撮影で知り合った女優、ロビンさんと1989年に結婚。娘を一人もうけた二人は、今でも夫婦円満な結婚生活を続けている。熱狂的野球ファンである夫のために、奥様が40歳のサプライズ誕生日パーティーをドジャー・スタジアムで開いたそうだ。
しがない高校教師だった中年男が、殺人や恐喝、強盗もいとわない犯罪者&麻薬王に変貌を遂げる姿は、必見に値する。現実には起こり得ないようなストーリーなのに、超リアルに『ブレイキング・バッド』の世界に引きずり込まれてしまうのは、ブライアンの名演あってこそだろう。次回のPart2では、ブライアン演じるウォルターにまつわるエピソードについて触れていきたいと思う。
参照元:IMDb、AMC(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎
▼本シリーズにおけるウォルターの変貌ぶりをまとめたトリビュート動画
▼ウォルターが最期を遂げるシーン
▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編はこちら
▼『マルコム in the Middle』の予告編
▼ぬりえもあるぞ!
Nekolas

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