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料理店の中心部・キッチンで、磨き抜かれた腕をふるうシェフたち。調理場の戦士たちには、それぞれ強いこだわりがあるに違いない。格式や規模を問わず、「美味しい料理を届けたい」という思いは、全シェフが持つ共通精神であろう。

そんな気高きシェフたちがオススメしてくれる料理なら、絶対に美味しいハズ……! というわけで、「“シェフのオススメ下さい” と注文したら何が出てくるのか?」を様々なお店で検証するのがこの企画! 第3回目は、大手牛丼チェーン店『吉野家』だ!!

・都内某所の吉野家で検証

まずは企画のルールを説明しよう。シンプルに「シェフのオススメ下さい」と注文し、その理由を尋ねるだけである。ただし、わざわざ店の奥まで行ってシェフを呼び出すのはお店に迷惑がかかるため、そのお店でシェフ経験のあるスタッフのオススメならOKとする。果たして吉野家の「シェフのオススメ」は何なのか……?

筆者が訪れたのは、都内某所にある吉野家。席がある程度空くのを待ち、空席が多くなってから入店した。カウンターにいたのは、見るからにシャイそうな20代中盤らしき男性店員。「普段はキッチンにも入るんですか?」と尋ねると、「ああ、はいぃ……」という。ちょっぴり頼りない気もしたが、本日のシェフは君だ

・見るからにシャイなシェフ

さっそく、「シェフのオススメ下さい」と注文してみると、「えぇ……?」とかなりオロオロしている。心の中で「大丈夫かシャイGUY頑張れシャイGUY!!」と祈りつつ、再度「シェフ目線でオススメ下さい」とお願いしてみると……。

伏し目がちながらしっかりと、「まかないで食べる “牛すき鍋膳” は本当に美味しいと思いますぅ……。ただ、個人的には “ロース豚丼 十勝仕立て” が一番オススメですぅ……」と教えてくれた。──なんと誠実なシャイGUY! 僕は君を信頼する!!

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・誠実な受け答え

続けて、「ロース豚丼のもっと美味しい食べ方はありますか?」と尋ねると、しばし考えた後に、「すごい贅沢なんですが……、“ロース豚皿” を別で頼んで “お肉2倍” とかはいかがでしょうか……? 半熟玉子も合いますぅ」というではないか……。何それウマそう! よしそれに決めた!!

さらに、「他にも合うものはありますか?」と聞くと、「ロース豚丼は味が濃い目なので普通の “味噌汁” でもいいんですが、塩分を気になさらないなら “豚汁” が美味しいですぅ」とのこと。筆者の体を気遣い、塩分にまで配慮してくれるなんて……! 全然大丈夫だよ!! それも下さいなッ!!

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・心を開いたシャイGUY

結果としては、2015年3月中旬、都内某所にある吉野家のシェフのオススメは、「ロース豚皿と温泉玉子を追加した “ロース豚丼 十勝仕立て” と豚汁の組み合わせ」であることが判明した。筆者は吉野家では初めてロース豚丼を食べたのだが、甘辛いタレが抜群にウマく、ご飯が超ススムくんだったことを記述する。素直に「また食べたい」と思える味だった。

帰り際、うつむきながらも彼の方から「吉野家では “カレーのルーのみ” をオーダーできるので、それを色んな料理に追加しても美味しいですよぉ……」と教えてくれた。──心を開いたシャイGUY! サンクスシャイGUY!! 

念のため記述するが、吉野家全店舗で同じメニューがオススメとは限らない。あくまで、「その場にいたシェフ」のオススメである。正直最初は「大丈夫かな?」とも思ったが、やはりシェフは気高き精神を持っている……! と再認識させられた検証結果であった。

参考リンク:吉野家
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼これが2015年3月中旬、都内某吉野家のシェフおすすめだ!
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▼ロース豚丼 十勝仕立ての肉2倍!
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▼お肉モリモリ!
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▼温泉玉子もトッピング!
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▼豚汁もウマし!
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▼紅ショウガとの相性も抜群!
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▼「また食べたい!」と思えるウマさだった。
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▼吉野家のシャイGUYシェフも、気高き精神の持ち主だと判明した。
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