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料理店の心臓部・キッチンで、磨き抜かれた腕をふるうシェフたち。調理場の戦士たちには、それぞれ強いこだわりがあるに違いない。格式や規模を問わず、「美味しい料理を届けたい」という思いは、全シェフが持つ共通精神であろう。

そんな気高きシェフたちがオススメしてくれる料理なら、絶対に美味しいハズ……! というわけで、「“シェフのオススメ下さい” と注文したら何が出てくるのか?」を様々なお店で検証するのがこの企画! 第2回目は、シアトル発のコーヒーショップ『スターバックス』だ!!

・都内某所のスターバックスにて検証

まずは企画のルールを説明しよう。シンプルに「シェフのオススメ下さい」と注文し、その理由を尋ねるだけである。ただし、わざわざ店の奥まで行ってシェフを呼び出すのはお店に迷惑がかかるため、そのお店でシェフ経験のあるスタッフのオススメならOKとする。果たしてスターバックスの「シェフのオススメ」は何なのか……?

筆者が訪れたのは、都内某所にあるスターバックス。注文に少々時間がかかってしまうことが予想されたため、比較的空いている時間を狙った。レジにいたのはグリーンのエプロンをまとった20代前半らしき女性スタッフで、「普段はドリンクも作ったりしますか?」と尋ねると、笑顔で「はい!」と言うではないか。──よし、君がシェフだ

・困惑する女性スタッフ

さっそく、「シェフのオススメ下さい」と注文してみると、「え……?」というリアクション。しばらく「えーと、えーと……」と戸惑っているので、「甘くても苦くても、冷たくても温かくてもいいのでシェフのオススメを下さい」と再度お願いしてみることに。腕を組みつつ悩むこと十数秒、シェフが導き出した答えは……!

「個人的には抹茶フラペチーノがオススメです……が! まだ飲まれてないなら、店舗によっては品切れが出ている “キャラメリーさくらチョコレート” はいかがでしょうか?」と言うではないか。「品切れ」とか言われると弱いやん……? よしそれに決めた!! 

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・さりげないコンビネーション

続けて「それに合う食べ物も下さい」とお願いすると、「少々お待ち下さい」と言い残しフードのショーケースに向かった女性スタッフ。すると、スタバ内で厳しいテストをクリアした人だけがつけられる、ブラックエプロンの男性スタッフがひらりと現れ、彼女に何やら耳打ちをしている……。おお、これがスタバ流のコンビネーションか!

女性スタッフは、“バターミルクビスケット” を皿にのせ帰ってきて「飲み物が甘いので甘さ控えめのこちらの商品がオススメで、温めるとより一層美味しくお召し上がりいただけます」という。うむ、シェフのオススメなら文句はない!

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・素晴らしい観察眼

さらに、店内で飲んでいくことを伝えると、「“キャラメリーさくらチョコレート”は温かいものと冷たいものがありますが、店内でしたら冷たい “フラペチーノ” でお出ししてよろしいでしょうか?」とコーディネイトしてくれた。筆者の額にうっすらと光る汗を見逃さないなんて……。やりおる!

結果としては、2015年3月中旬、都内某所にあるスターバックスのシェフのオススメは、「キャラメリーさくらチョコレートフラペチーノと、バターミルクビスケット(温める)の組み合わせ」であることが判明した。両方とも味は文句なく、組合せも抜群。特にバターミルクビスケットは、思わず「ウマッ!」と声が出てしまうほどであった。

念のため記述するが、スターバックス全店舗で同じメニューがオススメとは限らない。あくまで、「その場にいたシェフ」のオススメである。懸命にアレンジしてくれた女性スタッフはもちろん、ブラックエプロンの男性スタッフとのコンビネーションも、印象に残る検証結果であった。

参考リンク:スターバックス
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼これが2015年3月中旬、都内某スターバックスのシェフおすすめだ!
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▼甘ーいさくらフラペチーノと……
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▼甘さ控えめのバターミルクビスケットが合う~。
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▼特にバターミルクビスケットはヤバかった! スタバにこんなにウマいものがあったなんて……!
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▼スタッフのコンビネーションが印象的なスターバックスであった。
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