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以前の記事で、西武新宿線東村山駅の発車メロディが変更されることについてお伝えした。東村山といえば、コメディアンの志村けんさんの『東村山音頭』で有名になった街である。

その東村山音頭が、2014年12月1日から同駅の発車メロディとして期間限定で流れることになった。リアル志村世代の人たちの間では、「まさか駅員さんが、イッチョメ! イッチョメ! ワーオー!!」というのではないかと期待されたのだが、はたして発車メロディはどうなったのか!? ということで早速聞きに行ってみたぞ!

・東村山音頭誕生の裏側

志村さんの東村山音頭は、東村山町農業協同組合が中心になって制作した原曲の東村山音頭をアレンジしている。11月30日放映のトークバラエティ「ウチくる!?」(フジテレビ)に志村さんが出演しており、この曲の制作秘話について明かした。

・いかりやさんと協力

志村版の東村山音頭、実はいかりや長介さんと志村さんの2人によるアレンジだ。最初に原曲をほぼ踏襲する形で「4丁目」が完成し、次にいかりやさんのアレンジで「3丁目」が出来上がった。2丁目は面倒臭いという理由でなしになり、最後に志村さんアレンジの「1丁目」が形になったそうである。

・イッチョメ! はJBの影響

4・3・1丁目の3つのフレーズのなかで、1丁目だけが異質である。4・3丁目の音頭調とは異なり、1丁目は「イッチョメ! イッチョメ! ワーオー!!」という炸裂するような雄たけびが印象的である。実はこれ、ソウルの神様ジェームス・ブラウンを意識したものだったのだとか。たしかにソウルフルではある。しかし炸裂しすぎたような気もするのだが……。

・短くアレンジして発車メロディに

さて、実際に発車メロディはどうなったのか? 東村山駅に行き、聞いてみたところ……。さすがに1丁目ではなかった。しかも志村版ではなく、原曲を短くアレンジしたものだった。5・6番線の上り方面は、「ひがしむ~らや~ま~♪」の歌い出しをアレンジ。そして4番線の下り方面は原曲のイントロを短くアレンジしていた。

・駅員さんのマイクパフォーマンスが見たかった

発車メロディにしては結構短く、数秒で鳴りやんでしまうのがちょっと寂しかった。せめて4小節分くらいは聞いていたいところだが、2小節分で終わってしまう。当然と言っては何だが、駅員さんがマイクパフォーマンスで「イッチョメ! イッチョメ! ワーオー!!」ということもない。

とはいえ、耳に馴染みのあるメロディは聞いていて心地の良いものだ。リアル志村世代の人たちは、聖地巡礼のつもりで、東村山駅に行ってみると良いだろう。希代の天才コメディアン、志村けんさんの息吹を感じるかもしれないぞ。

参照元:西武鉄道(PDF)
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼東村山駅の発車メロディ『東村山音頭』(上り)

▼東村山駅の発車メロディ『東村山音頭』(下り)

▼志村さんの東村山音頭
http://youtu.be/fkdsvAbezj4