
2025年は、火星ファンにとって重要な年である。火星移住計画「マーズワン」のもと、人類初の “火星生活” がスタートする予定だからだ。片道切符で火星へ行き、そこでの生活をテレビ番組として放映する。そんなインパクトの強いこの計画に、世界中から注目が集まっている。
確かに実現したらスゴイだろう、と思いつつも、「無謀なのでは?」と感じる人も多いようだ。今回も、米マサチューセッツ工科大学(以下、MIT)の研究者が「マーズワンは実現不可能だ」と発表したのである。さて、その根拠とは?
・世界中から集められた候補者
火星移住計画マーズワン。当初は20万人にも及んだ移住候補者は、2014年5月の時点で705人にまで絞られた。国籍・年齢も様々で、男女比は男性418名、女性287名。そこから最終的に残るのは、24名~40名との予定だ。
・2015年からトレーニング開始
性別、年齢、国籍が違っても、全員が “火星” という人類未体験の環境で暮らさなければならない。そのため、2015年から8年間行われる地球上でのトレーニングでは、機械の修理から人命救助、作物の育て方など、火星で暮らす上で不可欠なスキルを学んでいくのである。
2018年には火星での無人デモンストレーションを開始するなど、火星移住計画は着々と進められている。
・「今のままでは不可能なり」とMIT研究者
しかしこの度、そんなマーズワン計画は実現不可能だと発言した人々がいる。それが、天下のMITの研究者たちだ。MITといえば、米マサチューセッツ州の私立大学でノーベル賞受賞者を多数輩出している名門中の名門である。
MITのオリヴィエ・デ・ヴェック教授率いる研究チームが、様々な角度からマーズワン計画を分析し、改善が必要な点を発表したのだ。例えば、飲み水。マーズワン側は火星の土の中に含まれている水分から得るとしているが、この技術を実際に活用するにはさらなる改良が必要だという。
・火星で農業をすれば大火事に!?
次に植物栽培。自分たちの食べ物を確保するために、火星で植物栽培を行うことをマーズワンは予定している。しかし、植物によって酸素が過剰に作られると、火星が火に包まれることになるとMITは主張している。
窒素を投入することで、酸素量を安全なレベルに下げることができるというが、窒素は火星の大気中にたった3%しか存在していない。なので、もし地球から持ってきた窒素がなくなれば、「10週間も生き延びることができない」というのである。
・食べ物は地球から持って行った方が安上がり?
対策として、独立した温室や大気から窒素を抽出する機械などを、MITは提案。しかし最善なのは、火星での農業をあきらめて、地球から全ての食物を持って行くことなのだとか。火星で作物を育てるよりも、地球から運んだ方がずっと安上がりだというのだ。
・26カ月に1度しかロケットが飛ばせない
費用の問題はまだ残る。地球から火星にロケットを飛ばすのは、地球と火星の軌道の位置の関係で26カ月に1度とのこと。なのでそのタイミングを逃すと、また2年以上待たないと物資を送れないのだ。
最初の移住者たちのコロニーを設置するために、6回ロケットを飛ばす必要があるとマーズワンは計算しているが、MITはその倍以上の15回と提示。飛ばすロケットが増えるなど、マーズワンは予算不足にも悩まされる可能性があるということだ。
・「所詮は学生だ」とマーズワンの反論
しかし、マーズワンも言われっぱなしではない。共同設立者のバス・ランスドルプ氏は、現在の移住計画案は、信頼できるエンジニアと議論を重ねながら決定した完璧なものであるとし、「プロよりもいい案を出せる学生は少ないでしょうが、いい案があれば採用します」なんて余裕の発言をしている。
ちなみに今回の発表を行ったMIT側は、イジワルして「火星になんて住めっこないよ」なんて言ったわけではない。改善すべき点を指摘し、成功につなげてほしいとの意図があってのこと。さてさて、今から11年後の2025年。本当に火星に人は住むのだろうか?
参照元:MIT News、Mars One、Space.com、You Tube(英語)
執筆:小千谷サチ
▼マーズワンの紹介映像
小千谷サチ
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