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避妊に対する理解と教育は、世界中の若者にとって非常に重要である。生命にかかわるだけでなく、のちの人生を大きく左右しかねないからだ。最近南米コロンビアで、驚くべき方法で避妊をしていた22歳の女性が発見された。

彼女は母親にトンでもない避妊法を教えられ、それを忠実に守っていたのである。その方法とは、ジャガイモを下腹部に入れておくことだった。腹痛を訴えていたものの、大事には至らなかったようである。

・母親の言いつけを守った

匿名の女性は、腹痛を訴え病院で手当てを受けた。医師が診断したところ、発芽したジャガイモが下腹部から発見されたそうだ。彼女によると、「母親が、妊娠したくなかったらジャガイモを入れておくといい」と教えてくれたそうだ。それを忠実に守っていたのである。

・コロンビアの問題を浮き彫りに

幸い腹痛は長引くことはなく、ジャガイモを取り除くのに手術を行う必要もなかったそうだ。これは笑い話では済まされない。コロンビアの若年層の性に関する問題を浮き彫りにしている。性に関する教育が不十分で、不本意な妊娠と安全な避妊を拒絶することが、この出来事の根底にある。

・文化的な背景も影響か

実際コロンビアでは、1990年以降性教育を必修にしたのだが、多くの親がこれを拒絶したそうだ。性に対して文化的にタブーとされていることも、この拒絶の原因と考えられているようである。速やかに教育が普及すると良いのだが。

参照元:Metro.co.uk(英語)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24