
以前の記事で、エポック社のカプセルトイ折りたたみパイプ椅子、ショッピングカート、学校の机と椅子についてお伝えした。そのリアルなカプセルトイシリーズに、さらに新たな商品が登場することになった!
今度はパイプ椅子とセットで利用できる「折りたたみ長机」だ。やめてくれ~ッ! また買ってしまうではないかッ。ついつい集めたくなってしまうではないか~ッ! それにしても、これらの秀逸なアイディアはどこから生まれるのだろうか? ということで、販売元のエポック社の開発担当の方にインタビューしてみたぞ!
・発案から1年で商品化
話をしてくれたのは、同社の企画開発室の佐藤隆氏と浅古宗文氏のお2人である。このシリーズが最初に登場したのは2014年2月のこと。一体いつ頃からパイプ椅子を商品化することになったのだろうか? 「企画自体は2013年5月頃にはありましたね」と浅古氏は話す。
具体的に設計を考え、試作を完成させるまでに半年を要し、生産に向けて本格的に商品開発をスタートし、販売されるまでに半年。つまり、約1年をかけて形になったのだ。1個200円のカプセルトイとはいえ、発案から消費者の手に届くまでは長い時間がかかるようだ。
・誰もが見た景色
発案そのものは浅古氏によるもので、「増やして楽しめるものを作りたかった」と商品のコンセプトについて教えてくれた。たしかにこのシリーズは、数が多ければ多いほど、雰囲気が出るユニークな商品である。通常のカプセルトイであれば、種類の違うものが欲しくなる。だが、パイプ椅子にしろショッピングカートにしろ、数があった方が遊びの幅が広がるのである。
しかも面白いのは、数が集まった景色を誰でも知っていることだ。学校の机・椅子が並べられた景色を誰もが教室で見ているはずだ。だから1個や2個では物足りない、どうしても3個4個と欲しくなってしまう。本当によくできた商品だ。
・カプセルに収まるサイズでなければならない
今でこそヒット商品として認知されているのだが、発売前は売れる確信はなかったそうだ。ひとつ課題になっていたのが、商品のサイズである。カプセルトイである以上は、カプセルに商品を収めないといけない。そこでカプセルに入ることだけを優先して、商品サイズを整えたのである。市販のフィギュアに合わせて12分の1サイズにする考えもあったようなのだが、それではカプセルに入りきらない。
実際のところ、他のフィギュアと合わせると机や椅子のサイズは随分小さいはずなのだが、オビツ制作所のフル可動QPと合わせても小さすぎるという印象は受けない。むしろ、ちょうどいいくらいだ。発売前に大きさに対する懸念はあったものの、消費者にとってサイズはそれほど大きな問題ではなかったようだ。サイズを補って余りあるクオリティが、評価されているのである。
・作り込みのこだわり
作り込みに関しては、かなりこだわったようで、たとえばパイプ椅子をよく見てみると、背もたれの後ろに名札を入れるような溝がついている。また座面の裏側はあえてデコボコの加工が施してある。
これらは実際の椅子のものを忠実に再現した訳ではない。忠実ではないのだが、たしかにこんな感じの加工がしてあるのだ。誰もの記憶の片隅に眠る、「どこかで見た感じ」を作り込んでいるのだ。
・「面白いと思ったものは、とりあえずやってみる」
そんな “ささやかなこだわり” を出せるのは、彼ら開発陣なりの考え方によるものだ。佐藤氏は「ノリが大事。自分たちが面白いと思ったものは、試作や原型を試しに作ります。作ってみたけど、イマイチだったな、なんてものもありますが(苦笑)」とハッキリとした心持ちで物作りに臨んでいることを明かしてくれた。
なるほど、納得である。たしかに作り手が面白いと思わないものが、ウケるという道理はないはずだ。しかし、ただ面白がっているだけではなく、入念な設計と作り込みを繰り返して世の中に送り出している。
これまでのカプセルトイの既成概念を覆し、「いくつも同じものが欲しい」と思わせる仕組みは、この考え方の元で生まれたことがよくわかった。
・増やして楽しめるもの
ちなみに長机の次の商品は、すでに準備できており、それもまた集めたい衝動をかき立てられるものになるとのこと。「増やして楽しめるものを、これからも出して行きますよ」と浅古氏。勘弁してください、いくらでも買い集めてしまいそうだから、ほどほどに。街で見かけたら、きっと買ってしまう! とはいえ、今後の商品にも期待してしまう……。困った……。
参考リンク:エポック社「折りたたみ長机」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼これが2014年9月末に発売された折りたたみ長机
▼他の商品同様に、細かい作り込みで忠実に長机を再現している
▼パイプ椅子には新色登場
▼台車にスタックすることもできるぞ!
▼フル可動QPと合わせてみると、とても自然だ
▼こちらは以前も紹介したショッピングカート
▼ほかにもユニークな商品として「パトロール中」や、
▼バナナインコ
▼キノコインコなどがある
佐藤英典











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