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夏は特に何もしなくても、暑さに体力を奪われてしまう。こんなときには、スタミナ料理で元気をつけたいところ。スタミナを得るのに適しているのが、スタミナラーメンだ。これは茨城県発祥の一品である。

厳密には同県ひたちなか市発祥とされており、麺の上に甘辛い餡をかけて提供されるというもの。食べ方は、通常のラーメンの上に餡をかけるものと、冷水でひやした麺の上にかける「冷やし」の2種類ある。言うまでもなく暑い日が続いているので、実際に冷やしのスタミナメンをオーダーしたのだが、上からかける餡がめちゃめちゃアツい! 全然冷やしじゃないじゃないかッ! でもウマいッ!!

・開店と同時にほぼ満席

ひたちなか市で誕生したスタミナラーメンは、現在茨城県下に広がっており、数多くのお店で提供されているという。記者(私)が訪ねたお店「らーめん現代」もその有名店のひとつである。開店時間の11時半に合わせてお店を訪れたのだが、開店と同時にお店はほぼ満席の状態だった。

・暑いから「冷やし」をオーダー

この日はとても暑かったので、アツアツのラーメンを食べる自信がない。できればつけ麺でも食べたいところ。メニューを見ると「肉スタミナ冷やしメン」というのがあり、かなり元気をもらえそうな雰囲気だったので、早速オーダーすることにした。

・丼がデカいような……

実は席に着く直前に、別のお客さんが食べているものが気になった。そのテーブルは家族連れで、小学校4年生くらいの男の子がいるのが見えた。その子がすすっているラーメンの丼がハンパなくデカい! 通常の丼の1.5倍くらいあるだろうか? これを1人で食べているのだろか、取り分けるために大きな器で提供されたのだろう。そう思っていた。ところが……。

「冷やし」なのにアツアツ!

自分の元に運ばれてきた丼の器が、彼がすすっているものと同じだった。これで1人前なのか!? 小さなタライくらいの大きさはある。そこに麺とたっぷりの餡。たしかオーダーしたものは「冷やし」だったはずなのだが、立ち上る湯気がめちゃくちゃアツい! どこがどう冷やしてるんだよ、コレ! どうやらこれがスタミナメンの「冷やし」であるようだ。

・甘辛い餡がたっぷり

実際に食べてみると、立ち上る湯気がその熱さを証明しているように、やっぱり熱い。この暑さのなか、湯気でメガネが曇るからかなりの温度なのではないだろうか。これを麺と存分に絡めてズルズルとすする。すると最初は柔らかい甘さを感じるのだが、その後からピリリとした辛さが追いかけてくる。濃いしょう油味の餡が、食欲を刺激してくれる。餡だけで言えば、しょう油ベースの八宝菜といった感じだろうか。

・確実に元気をもらえた!

これに分厚い豚肉が紛れ込んでおり、掘り出すようにして肉を食らうのである。大きな丼サイズで十分に想像がつくのだが、かなりのボリュームだ。顔がスッポリと入るような大きさの器にたっぷりの麺と餡である。一杯で満腹必至だ。「スタミナ」という名を冠するだけある。これ一杯で1日分、いや2日分くらいの元気がもらえるのではないだろうか。それにしても、「冷やし」なのにアツアツとは。予想は裏切られたが、期待以上の元気をもらえる一杯であった。

・今回紹介した店舗の情報

店名:らーめん現代
住所:茨城県ひたちなか市元町1-10
営業時間:11:30頃~(中休みアリ)、17:00~20:30頃
定休日:火曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼お店の看板メニューはスタミナウマニメンとスタミナ冷やしメン
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▼これが肉スタミナ冷やしメン。「冷やし」なのにアツアツで湯気が立ち上っている。アツアツだーッ!
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▼分厚い豚肉が餡のなかに隠れている
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▼昼時には行列ができる有名店
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