東京・神田須田町。JRガードを越えればそこは秋葉原。肉の万世ビルのたもとに、工事用バラックみたいな面持ちの古びた建物が建っている。ここが通称「怪奇自販機の館」。
アキバ通いの間では古くから有名な場所で、今や東京を代表する珍スポのひとつ。さらに噂じゃ外国人観光客の巡礼ポイントにもなっているらしく、おさらいの意味で再訪してみた。
・おどろおどろしい警告文
ボロボロに風化した小さな建物の一階に、15台ほどの様々な自販機が設置されている……だけならただの自販機小屋だが、スゴいのは飲み物や避妊具に混じって瓶詰めの柿ピー、鉄道模型、クワガタやカブト虫のおもちゃ、ありとあらゆるものが自販機に詰め込まれ、そこら中に貼られた「おどろおどろしい警告文」が来訪者を恐怖の渦に叩き込むのだった!
・脅しの直後にスミマセン。店主?は相当の気分屋と見た!
そう広くもない店内に、親の敵みたいに避妊具の自販機が二台もあるのは良いとして、あちこちベッタベタ貼りまくられた警告文があまりに怖すぎ、喉の渇きなんてキレイさっぱり忘れてしまうこと請け合い……。商売としてどうかと思うけど、そんな警告に引き寄せられた私がこうして紹介し、読者の皆さんがこの自販機コーナーを訪れれば、まさに店主の思うツボ。意外と商売上手なのかな?
・男女問わず陰部を切り落とす! 問答無用で顔と股間の動画を永久公開!!
長期保存食の準備はあるのか? タバコ捨てて人が燃えたら責任とれるのか? 偽札使用は警備会社に即通報、吸い殻捨てたら5250円の罰金。落書きは指20本切り落とす。落書きの犯人、男女問わず陰部を切り落とす。ここで大小便をする人は男女問わず、問答無用で顔と股間の動画を永久公開……。
単なるおせっかいから脅迫まがいにヒートアップする警告文。かなりコワイけど、ただひとつ言えるのは、災害に備え長期保存食を準備して、タバコの吸い殻をポイ捨てせず、偽札を使わず、落書きと大小便をしなければ何も怖くない。安心して大丈夫、大丈夫!
・今回ご紹介した店の詳細データ
店名 不明
住所 東京都千代田区神田須田町2-19-7付近
時間 24時間
休日 なし
Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.
▼病気予防?まだまだ序の口だ
▼館内は自販機と注意書きだらけだ
▼監視カメラ作動中。責任とれますか?
▼突然言われると面食らう
▼強気だったのがいきなりツンデレに!
▼急にそんなこと訊かれても……
▼ありとあらゆるタイプの自販機が集結
▼カブト虫からポテトチップスまで販売中
▼鉄道模型と柿の種
▼表示が錯綜している
▼いかなる理由があっても返金はしない。偽札は即通報だ
▼油断すると独り言を聞かされてしまう
▼違反者は5250円の罰金と警察の事情聴取が待っている
▼今は戦国時代なんだろうか?
▼股間まで公開するとは!しかも永久にだ!
▼落書きすると指20本切り落とす。
▼切り落とされた人はいるのだろうか……
▼ええっ出刃包丁で陰部を?!男女問わずってアータ……
▼詰め替えの業者さん。台数が多いので大変そうだった
▼自販機コーナーで感覚が麻痺して、こういうの見ても何も感じなくなった