
今や寿司は世界中で食べられている日本料理だが、どこの国へ行っても日本で食べられるような寿司が出てくるわけではない。時には、日本人の視点から見ると、「これが寿司!?」と思ってしまう場合も。とにかく、ひと口に寿司といっても様々な味がある。
今回は、そんな海外の寿司の中からブラジルで人気が高い日本料理店『NIKKO』の寿司を紹介しよう。このお店は、以前ロケットニュース24の記事で紹介したブラジル・レシフェ市在住のルシアさんが教えてくれた店。「ちょっと高いけど美味しい寿司が食べられる」「いつも地元の人でいっぱい」とのこと。
ブラジル人に人気の寿司とは、どんな寿司なのだろうか? 日本で食べられる寿司と同じようなものなのだろうか? 実際に行って確認してみた。
・地元の人で混雑している店内
店内に足を踏み入れてみると、そこは日本料理店というより、明らかにバー。ガラス張りの店内は、照明が落とされておりムーディーで落ち着いた空間。その中で何組ものカップルが、寿司を前にいい雰囲気である。どうやら、客のほとんどが地元のカップルらしい。
そんな中、どこからどう見ても観光客なのは記者1人。1人で店に来ているのも、私だけである。なんという過酷な取材だろうか。せめて私以外にも観光客っぽい人がいれば、少しはぼっち感が薄れるのだが……想像以上に地元の人から愛されている店であった。
・日本ゆかりのネーミングが並ぶ
『NIKKO』は、その店名だけでなくメニューも日本とゆかりのあるネーミングが並んでいた。中には、「EDO」「TOKUGAWA」など、日光東照宮と関わりの深い名前まで。店名の『NIKKO』にあわせてそんなネーミングにするとは! どうやら相当凝っているようだ。
中でもひと際目を引いたのが、寿司と刺身の盛り合わせである「ROPPONGI」。なぜに六本木? 確かに外国人の多い街ではあるが……六本木はブラジルでも知られているのだろうか? 気になったので、「ROPPONGI」をオーダーしてみた。
・食欲をそそる盛りつけ
運ばれてきた「ROPPONGI」は、寿司と刺身の豪華な盛り合わせだ。全体のバランスといい、寿司の1つひとつといい、盛りつけにも強いこだわりがうかがえる。例えば、中心だけを少しあぶり十字の切れ込みが入っているマグロなどは、なかなか乙な握りである。
・ポイントは甘いシャリ
で、肝心の味はというと、ネタはどれも新鮮でクセがなく、食べやすい。刺身自体は、日本で食べる味と変わらないと言えるだろう。
ただし、日本の寿司と明らかに違うのがシャリ。甘いのである。すし酢による甘みではない。どうやらご飯を炊く時、もしくはすし飯を作る際に、結構な量の砂糖が加えられているようだ。日本でも地域によっては、すし飯に砂糖を入れることがあるが、感じられる甘さは、それよりはるかに強い。
ブラジルはコーヒーといいケーキといい、どれも日本に比べると甘みが強いので、この甘いシャリがブラジル人の舌には合うのかもしれない。だが、日本の寿司のイメージがあると、どうしても多少の違和感を感じてしまう。
・ブラジルらしい寿司も
とはいえトータルとして見れば、ネタが新鮮なため寿司はどれも美味。人気が高いのも頷ける。しかも中には、「日本の寿司店にはないウマさだ」と思った握りも。
それは、白身魚の上に薄切りのライムをのせた握り。ライムを使っているあたりが何ともブラジルらしいが、甘いシャリとさっぱりとした白身魚、そこにライムの刺激的な酸味が絶妙に合うのだ。
・「ROPPONGI」は約3600円
そんな「ROPPONGI」は、日本円で約3600円。六本木をイメージすると高いのか安いのかよく分からないが、見た目も味も贅沢な盛り合わせであった。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 NIKKO
住所 Av. Conselheiro Aguiar, 1712, Boa Viagem, Recife, Brasil
時間 日・火・水曜 19:00~24:00 / 木・金・土曜日 19:00~26:00
休日 月曜日
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼これが「ROPPONGI」
▼見た目にもこだわりがうかがえる「ROPPONGI」
▼印象に残った白身魚の握り。薄切りのライムがポイント
▼ブラジルのビールをオーダーしたら、「それはないけどサッポロビールはあります」とのこと。かなり凝った日本料理店だ
和才雄一郎



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