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暑くなると辛いものをムショーに食べたくなる。激辛料理を食べて汗を流し、暑さを吹き飛ばすと共に、食欲が衰えがちなこの時期にスタミナを摂るのにも打ってつけだ。ただし、度を越えた辛みには用心が必要だ。

最近日清は、「うまさのビックリ箱」をコンセプトにした新商品の発売を開始した。「何だよ、ビックリ箱って」とツッコミたいところなのだが、その新商品はマジでビックリ箱だ。なんとハバネロ、わさび、からしを使った激辛焼きそばなのである。なぜこの3つの香辛料を混ぜ合わせたーッ! 激辛といっても食えないもの販売しても意味ないぞ。本当に食えるのか、チャレンジしてみた。

・「十分にご注意ください」

この商品の正式な名前は「NISSIN JACK 激辛焼きそば」という。一見普通のカップ焼きそばなのだが、パッケージには次のような注意書きがある。

大変辛い焼きそばです。小さなお子様や、辛味が苦手な方は十分ご注意ください」(NISSIN JACK、注意書きより引用)

・言葉にビビる

ナニ! そんなに辛いのか? 記者(私)は伝説の大沢食堂の極辛カレーを3度平らげたことがあるのだが、それでも辛いのは得意ではない。「大変辛い」という言葉に一瞬ビクッとしてしまった。

・辛味のジェットストリームアタック

パッケージを開けると、なかには液体ソースとジャックパウダーと呼ばれる香辛料がついている。名前がふざけているのだが、それは置いておくとして、この粉末がハバネロ、わさび、からしの集合体。辛味のジェットストリームアタックなのである。この粉末にも、「大変刺激の強いパウダーです」と脅し文句が書かれているではないか。うう……、何か食べない方が良いような気がしてきた。

・怖いもの見たさ

とはいえ、怖いもの見たさで食べてみたい。意を決して食べることにした。作り方は通常のカップ焼きそばと変わらない。熱湯を入れて3分待ち、お湯を捨てて液体ソースをかけてかき混ぜて、最後にパウダーを振りかけて、再びよく混ぜる。実際に湯切りして液体ソースを絡めた。そして、パウダーを開封したところ……。

・刺激臭がスゴイ

ぬおッ! パウダーは匂いだけでもう辛い。ハバネロの香味だろうか、鼻を突く刺激に額から汗が出てくるではないか。これマジで食えるのか? 麺の上にパウダーを振りかけると、今度はからしとわさびの刺激臭まで立ち上ってくるではないか。これ本当に食えるのか!?

・舌の上の熱さ

一口食べてみると、「ごわッ!!」と思わず言葉にならない声をあげてしまった。辛い! かなり辛い!! いや、この舌の上の温度感は熱いと言っても良いかもしれない。口に含んだだけでさらに汗が噴き出すようだ。だが、辛みはあまり長く余韻を残さない。口に含んだときは辛かったはずなのに、いつの間にかスーッとフェードアウトしてしまう。あれ? 辛いはずなんだけど。

・ほどほどに設計

食べ進めているうちに次第に辛さにも慣れ初め、後半はあまり苦ではなくなっていた。トゲトゲしい味は最初だけだった。良く考えると食えないほど激辛では、商品にならないので、ほどほどに味を設計したのではないだろうか。辛味マニアは一度チャレンジしてみて欲しい。心底辛味を愛する人にはちょっと物足りないかもしれない。苦手な人は遠慮した方が良いと思うぞ。

Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24

▼これが「NISSIN JACK 激辛焼きそば」
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▼うまさのビックリ箱
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▼激辛の秘訣ジャックパウダー。ネーミングが気になる……
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▼問題のジャックパウダー
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▼麺はやや太めである
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▼ソースはかなり濃い。麻婆風のみそソースなのだとか
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▼そしてジャックパウダー投入
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▼匂いがかなり辛い。匂いだけで汗が吹き出しそう
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▼辛味の余韻は意外と短いので、あっさり食えるぞ
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