2014年5月12日、ブラジルW杯を戦う日本代表メンバー23人が発表された。これまで招集され続けてきた選手たちが順当に選ばれる中、注目を集めたのはなんといっても大久保嘉人選手だ。
ザックジャパンで招集されたのは2年3カ月前ということで、どんなプレーをするのかイマイチわからないという人もいるだろう。そこで今回は、サッカー選手として円熟味を増してきた彼のことを動画「Yoshito Okubo || 大久保嘉人 プレー集 || 2013 || Skills and Goals」と共にご紹介するぞ!
・大久保選手とは
1982年6月9日生まれの31歳。サッカーの名門・国見高校出身でプロ入り後は、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、マジョルカ(スペイン)、ヴォルフスブルク(ドイツ)と渡り歩き、現在は川崎フロンターレに所属している。
・プレースタイル
170センチと小柄ながらスピードのあるドリブル、そしてミドルレンジからも狙える高い決定力が持ち味。生粋のフォワードであったが、年齢を重ねるごとにプレーの幅が広げ、サイドハーフ、トップ下もこなせる器用さも身につけた。
・日本代表での成績
日本代表での初選出は2003年。それから54試合を積み重ね、5得点を記録している。2010年南アフリカ大会で主力として活躍した大久保選手だが、ザッケローニ監督のもと代表に招集されたのは2012年2月24日に行なわれたアイスランド戦以来だ。
・Jリーグでの成績
2013年に川崎フロンターレに移籍すると最前線に固定され、シーズン26得点とゴールを量産。自身初の得点王も獲得し、今季も勢いそのままに12試合で8ゴール(5月12日現在)と結果を残している。
絶好調ぶりが今回の選出に繋がったのだが、その原動力に亡き父の遺言がある。「日本代表になれ 空の上から見とうぞ」という遺言で、大久保選手は自伝『情熱を貫く』でもう一度日本代表になりたいという気持ちが強くなったと語っている。
その命日に代表選出されるという偶然も父からのメッセージだろうか。天国の父も見守ってくれるであろうひとつ空の下、日本代表を勝利へと導く大久保選手のプレーを期待したい。