2014年2月の「東京マラソン2014」で、フルーツブランドのドールはマラソン参加者に一風変わったプレゼント(数量限定)を用意していた。それは「バナナトロフィー」である。参加者の名前とマラソンのフィニッシュタイムを、なんとバナナに印字して贈呈していたのだ。
同社はこれと同じ印字技術を使って、シリアルナンバーを打ったプレミアムバナナを、5月9日59本限定で東京・新宿高島屋で販売した。なぜ5月9日に59本限定なのか? それはこの日を同社が「ドール極撰(ごくせん)の日」と決めたからである。実際その限定バナナはおいしいのか? 食べてみたところ、マジでウマかった!
・高島屋でまたも行列
高島屋ではつい最近、通常の3倍の大きさのロッテ「パイの実」を限定販売したばかり。その販売期間中、開店前から長い列ができていたのだが、今回も朝早くから並んでいた人たちがいたらしい。
・開店時間後でも買えた
販売スタッフの話では、開店時間の1時間半前、つまり8時半から並び始めていたそうである。そして、開店時には15人前後の列になっていたそうだ。今回はたったの59本限定なので、販売競争が過熱するのも無理はないだろう。しかし、記者(私)が到着した10時すぎでもまだ販売していたのである。意外にゆっくり行っても買えたから運が良かった。
・1本590円の超高級バナナ
1本590円(税別)、ただのバナナと考えると相当高い代物だ。化粧箱に丁寧に収められているとはいえ、所詮バナナである。いくらウマいと言っても限度があるだろう、そう高をくくって食べてみたのだが、一口食べて「これはッ!」と衝撃を受けた。
・食感に衝撃
まずは果肉の食感に驚いた。バナナの柔らかい食感は、誰にでも想像がつくと思う。その歯ごたえを、ギュギュっと濃縮した感覚である。あえていうなら、柔らかさに粘りを加えた感じだろうか。歯でかじると、あとを引くような粘りを覚える。しっかりと果肉が詰まっている証拠である。
・くどさのない安定した甘さ
そして、味は一言でいうと濃い。バナナ特有の甘さとかすかな酸味、際立った味の輪郭を舌のうえでとらえることができる。だが、くどさはない。極端に熟成し、腐る一歩手前のバナナの場合は、十分すぎるほどの甘さを感じるのだが、あのギリギリの甘さではない。むしろ直球ど真ん中、安定感のあるどっしりとした甘さである。しかし口の中に長居せず、スーッと余韻を残して消え去ってしまう。
・普通の極撰はいつでも買える
さすが極撰である。ちなみにこのプレミアムバナナは極撰のなかから、重量・長さの基準を満たしたものを厳選したそうである。普通の極撰はスーパーで購入できるので、ウマいバナナを堪能したいという方は、そちらを購入してみてはいかがだろうか。
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24
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▼新宿高島屋で限定販売。早い人は朝8時半から並んでいたらしい
▼記者が到着したとき(10時すぎ)には、まだ若干在庫があった
▼これが極撰プレミアムバナナの購入券
▼これがプレミアムバナナ、立派な化粧箱に入っている
▼バナナに印字されたシリアルナンバー、59本中の39本目だったようだ
▼見た目は普通のバナナと変わらないように見えるのだが……
▼「ほう、これがプレミアムバナナ」
▼「どれ」
▼「ウホッ うめぇええ!」