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日本文化を象徴する花と言えば桜! 桜と言えば淡いピンク色。逆にその色を「桜色」と呼んだりするくらいである。

だがしかし……!! ピンクだけが桜じゃない! 日本では「緑色の桜」も咲くことをご存知だろうか? 「残念、葉桜でしたー」、なんてオチではない。本当にレタスくらい緑な桜の花が咲いているのである。

・日本で咲く緑色の桜

遠目に見ると、こんもりとした若葉をつけたような木。しかし、近づいてみるとその緑は、葉っぱではなく花だった! しかも桜!! 目がチカチカするくらい緑な桜の花なのだ! これは、突然変異ではない。聞けば、『御衣黄桜(ぎょいこうざくら)』と呼ばれる品種なのだ。

・江戸時代に誕生したらしい

なんとも舌をかみそうな名前だが、名前の由来は、あの淡く少し黄みがかった緑色が平安時代の貴族の着物の色に用いられた色に似ているため、「着物」を丁寧に言った言葉「御衣」が使われたのだという。御衣黄桜自体は、江戸時代に品種改良され生まれたものだと言われており、京都の仁和寺や島根の三刀屋などが有名だ。

・いま見ごろの地域も!!

うーん、色も名前もなんとも雅(みやび)!! 御衣黄桜は、ソメイヨシノより開花が遅く、日本の多くの場所で4月中旬~下旬くらいに見ごろを迎えるそうだ。ちなみに、記事の写真は石川県能登地方で4月末に撮影されたもの。

西の方では見ごろも過ぎたかもしれないが、京都や北陸、東北ではゴールデンウィーク中も見られる場所もありそうだ。緑の桜で、二度目のお花見だって可能である。旅行に行く際は御衣黄桜の開花状況をチェックするといいかもしれない!

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
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▼遠くから見ると、葉をモコモコとつけた謎の木
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▼桜の花だった!
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▼レタスかよ! ってくらい緑である
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