
いつもここではないどこかへ行きたい。うららかな風が吹く春はその気持ちが強くなる。要約すると「会社いきたくね〜」である。
そんなときに、実は東京から電車で1時間半ほどの場所に桃源郷があることを知った。
この世とは思えぬ極楽のような場所という比喩でよく出てくる「桃源郷」。実際に桃源郷に行ったことがある人はどれくらいいるだろうか?
よく晴れた花見日和に会社のある新宿を通過し、特急かいじに乗って桃源郷まで行ってきた。
・山梨県 笛吹市 石和温泉
その桃源郷がある場所は……山梨県笛吹市。全国でも有数の桃の名産地である。
桃が採れる場所ってことは、つまり桃の木がたくさん植えてあるってことで、この場所は春になると桃の花が満開になる。
特急かいじや特急あずさの車窓から景色を眺めていると、大月を過ぎたあたり(つまり山梨県に入ったあたり)から桃の花畑が目につき始め、この景色を見ながら駅弁を食べるだけでも十分な花見になるほど。
車窓がピンクに染まるのが、山梨市駅から石和温泉駅(いさわおんせんえき)にかけて。遠くの山並みもピンクにけぶって見えるほど。
特に桃の花畑が美しいのが、石和温泉駅周辺だという。温泉に桃畑、もはや笛吹市自体が桃源郷と言っても過言ではない。
・桃の花祭り
周辺では桃の花と桜の時期にあわせて「桃源郷 春まつり」をやっている。
石和温泉駅の観光案内所の人におすすめの桃の花の名所を聞いてみたところ……。駅から有名な桃の花畑はかなりの距離があって、タクシーでも片道4000円ほどかかるという。ガーン。
その中で、観光ガイドにあまり載ってないが駅からも比較的アクセスがよい桃の花の名所を勧められた。
そこは石和温泉駅から富士山駅行きのバスに乗り「夏目」という停留所を降りてすぐのところにあるという。
言われるがままにバスに乗ること約10分……。フルーツ農園が並ぶ通りに桃の花の名所「御坂農園グレープハウス」はあった。農園の名前が「グレープハウス」だし、桃の花マップなどにも載ってなかった! 完全にノーマーク!
ここはバスツアーも来る観光農園で、桃狩りやぶどう狩りが楽しめる場所のようだ。お土産コーナーや食堂もある。
なんでも、この中に立派な桃と菜の花畑があって無料で見られるらしい。お店の人も気軽に案内してくれた。
ややクセの強い「地球のへそ」という石碑を横目に……
花畑を指す看板の方へと歩いていくと……。
・まさに桃源郷
目の前に広がったのはまさに桃源郷とも言うべき景色。
青空の下に、黄色い菜の花とピンクの桃の花が広がっているではないか!
先日、菜の花と桜が咲く埼玉県の幸手権現堂を紹介したが、桃の花はより色が鮮やかなので、コントラストがはっきりしている。
この日はよく晴れていたので、青空と菜の花の黄色、桃の花のピンクと、遠くに見える雪が残る白い山並みが美しい……。
観光地としてあまり有名な場所ではないこともあって、訪れる人も多くなく、のどかな時間が過ぎる。
まるで昔話の世界に入り込んだような景色が続いていて、平安時代の歌人にでもなったような気持ちだ。
うららかな日差しの中でミツバチが菜の花の蜜を吸い、モンシロチョウが花の間をふわふわと飛んでいる。ここはまさに天国のような景色である。
この景色を見た感動を残すために、昔の人は和歌を詠んだのだろう……。なるほど、桃源郷とは、かくも美しいのか。
横を通り過ぎた女性も「これはまさに桃源郷だね」「一首詠みたくなるね!」などと話していた。
・桜じゃなくて桃の花見もいい
桜の優美さに比べると、桃は可愛らしい印象である。例えていえば、桜が大人の女性ならば、桃の花は少女のような……。
花見といえば桜を見るけれど、桃のかわいらしさだって負けてはいないと思う。
ただ、惜しむらくは、桃の花の美しさが写真だとうまく残しづらいこと。
桜に比べて背が低く、花が枝に沿って咲くせいか、写真だと肉眼で見るよりも寂しく見えてしまうのだ。
逆にいえば、ふわっと大量に咲く桜は非常に写真映えのする花なのだろう。
鮮やかなピンクと黄色にけぶる目の前の花畑はこんなにきれいなのに、美しさの半分も伝えられない悔しさ。
本当に、この写真の数十倍は美しい景色が広がっているのだ!
というわけで、花見といえば桜だけど、少し足を伸ばして山梨県で桃の花見も行ってみてほしい。雪山と桃の花という、ここでしか見られない景色が広がっているから。
あずさやかいじの車窓からも花畑が楽しめるので、花畑に着くまで、そして帰りの道中もずっと花見ができますぞ。
なお、あずさやかいじは富士山観光で海外からの観光客で混むことが多いけど、桃の花見には外国人はほとんどいなかったし、なんなら日本人も少なかった。まだ知られていない美しさがある……という意味でもおすすめである。
ちなみに、笛吹市の2025年の桃の花見は4月13日ごろまでが見頃とのこと。気になる方はいますぐ中央線の特急に飛び乗ろう!
なお、これから行く人は隣の韮崎市にある新府桃源郷という桃の名所がいいかも。そちらは笛吹市より開花が遅く、これから桃の花の見頃を迎えるそう。
参考リンク:御坂農園グレープハウス、ふえふき観光ナビ、
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼桃源郷に行ったあと、ちゃんと会社にもいきました
▼まじで会社行きたくなかった
御花畑マリコ



























山梨県のタクシーで「花見の名所に連れて行って」と言った結果 → すんごい場所に来てしまった
ひとり花見は最高! ワイドショーの花見特集に違和感があったので全力でおすすめしてみる
【埼玉】関東イチの花見の名所「幸手権現堂桜堤」に下調べゼロで行ってみた結果 → ナメすぎてた
【夏限定】本物の桃よりも桃…!! JR東日本の駅でしか買えない幻のジュース
ホテルニューオータニで最強の桃ケーキがヤバい! もう他の桃ケーキ食えねぇよ… / 新エクストラスーパーピーチショートケーキ
「読めるか!」という看板の店に入ってみたら食べ放題が始まった / 高田馬場
ミスドの食べ放題「2000円」は高いのか、安いのか? おっさん2人が挑戦して辿り着いた答えがこちらです
1時間2000円、40代でミスドの「ドーナツ食べ放題」に挑戦した人にありがちなこと35連発
新宿で水餃子食べ放題900円! ガチ中華・福怡軒の「おまけビュッフェ」がコスパ良し / ガチ中華ランチ紀行:第27回
ChatGPTで「雑誌の表紙風」にするのが流行中と聞いたので試したら、完全にコンビニの雑誌コーナーになった
バーガーキングの無料カスタム「オールヘビー」はどれだけトッピングが増えるのか? 通常と比較して得た答えは…
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1964話目「再会④」
しゃぶ葉の「豚ロース薄すぎ」騒動。店舗で検証して独自の結論を導き出した直後、まさかの公式が謝罪発表
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1965話目「再会⑤」
都内とは思えない開放感! スーパー銭湯「国立温泉 湯楽の里」の “ほぼインフィニティ露天風呂” で空に吸い込まれてきた
【食べ放題1200円】非常階段の裏口のようなドアの先に広がるガチ中華ビュッフェ! コスパもハードルも高い新大久保「龍勝」
【青切符】4月から自転車新ルール! ヘルメット9種比較
90分食べ放題導入でパンの楽園と化した『ベーカリーレストランC』 / ご覧ください! 珠玉の美味そうなパンを
【ご報告】ロケットニュース24を少し離れます / 10年間ありがとうございました!
【コメダ】注文時に一言「よく焼きで」 シロノワールのデニッシュの美味しさを最大限に引き出す頼み方
【検証】10年間ほぼ毎日飲んでる「コーヒー」を1週間断ってみたらこうだった
【雑草対策】カインズで598円「撒くだけで防草できる人工砂」の効果がヤバ過ぎた / お財布にも環境にも優しい超画期的アイテム
オニヤンマのフィギュアが虫よけになるってほんと? 2週間かけて試してみた正直な感想
何も期待せず「カメムシブロック」ってスプレーを窓に吹いたら後日ヤバイことになっていた【100万円の古民家】
【事件】久しぶりに「串カツ田中」に行ったらほぼ別の店になっていた / 豚もエビもレンコンも食べずに帰ることになった理由
【3月3日】長崎でひな祭りに食べる「桃カステラ」というお菓子について / カワイイけど注意が必要なんだぜ
こんな中国のお菓子食べたことない…! 高田馬場にある本気の中国茶カフェ「甘露」
【穴場】スタバの桃フラペに気を取られていたら…今年もドトールがとんでもないものを出していた / あのミルクレープも…
飲みながらアーケードゲームが遊べるアメリカのバー『バーケード』はレトロゲームマニアの桃源郷だった!
【花見】水陸両用バス「スカイダック」のお花見コースがめちゃくちゃ良い…隅田川&荒川沿いの桜が間近に見えるよ
【検証】花見はしたいけど混んでるのは嫌なので朝6時に上野公園に行ってみた結果…
【孫悟空が食べた桃】『西遊記』に登場する不老不死の果実『蟠桃(ばんとう)』を食べてみた / 見た目は奇妙だけど味はどうだ…!?
スタバのフラペチーノがないならサーティワンで「シェイク」を作ればいいじゃない
山梨でフルーツを買うなら「道の駅しらね 農産物直売所」がオススメ! 大玉の桃が2つで400円だと…!? 【山梨県南アルプス市】
めっちゃバズってる近江屋洋菓子店の「もも」が激ウマだった / 究極的に桃な桃のスイーツ
お酢なのにジュースよりウマイ! 桃やパイナップルから作られた果実酢『美酢(ミチョ)』が酢呑みにとって最高すぎた