その昔、自分の「ホームページ」を作ることは、一種のステータスであった。ブログなんて概念は存在しない時代であり、Googleすら世に浸透していなかった、今から約15年以上も前の話である。そんな世紀末に……自らホームページを作ったことのある人は、IT時代の最先端に飛び込んだ勇者といっても過言ではない。いや、過言かも。

ということで今回ご紹介したいのが、「大昔に自分のホームページを作っていた人あるある50」である。忘れかけていた黒歴史と、毎晩23時すぎに聞いたであろうモデム音を思い出しながら読んでほしい。

【大昔に自分の「ホームページ」を作っていた人あるある50】

その01:工事中。
その02:とりあえずジオシティーズ。
その03:そういえば「COOL ONLINE」ってのもあった。
その04:ホームページのタイトルで一晩悩む。
その05:Windowsなら『ホームページ・ビルダー』。
その06:Macなら『PageMill(ページミル)』。
その07:コンテンツのアイデアが何もない。
その08:とりあえず自分のパソコン(制作マシン)の紹介ページを作ってみる。
その09:とりあえずレンタルのカウンタ(広告付き)を設置。
その10:あなたは●●●人目のお客様です。
その11:カウンタの数字で一喜一憂。
その12:サイト幅は最大で横600pxを死守。
その13:このホームページは Internet Explorer と Netscape に最適化されています。
その14:サイトのデザインを「右寄せ」にするか「センタリング」かで悩む。
その15:「相互リンク募集中」
その16:ABOUT → 工事中
その17:レンタル掲示板(広告付き)を設置する。
その18:テキストだけでHTML書ける人を尊敬。
その19:偉大なる大先生は「とほほ(杜甫々)」さん。
その20:何かを更新したら太文字で「What’s New」。
その21:自分のホームページの「last update (最終更新日)」が1カ月前とかだとブルーになる。
その22:とりあえず自分で「Yahoo!カテゴリ」に推薦してみる。
その23:「リンクはご自由に」
その24:人様のリンクページに貼ってもらうため、86×35くらいのバナーを作る。
その25:少しでも目立とうと、GIFアニメのバナーを作る。
その26:Windowsユーザーなら「FFFTP」。
その27:Macユーザーなら「fetch」。
その28:絶対パスと相対パスを理解する。
その29:JavaScript に手を出し始める。
その30:とりあえず文字を点滅させてみる。
その31:面白くなってきて文字をユラユラと左右に動くようにしてみる。
その32:感動してもらおうと、いきなり「midi」を鳴らしてみる。
その33:だんだん麻痺してきてステータスバーに文字を流したりする。
その34:ページにアクセスした瞬間に「ようこそ!」とウザいポップアップウインドウを出すようになったら重症。
その35:右クリック禁止。
その36:有料のレンタル掲示板(広告なし)を導入するか悩む。
その37:広告の出ない有料のサーバーを借りるようになる。
その38:意味のないフレームを使いまくる。
その39:テーブルを使いまくってワケがわからなくなる。
その40:ユーザーの環境によって文字の大きさやフォントが変わるのが耐えられず、画像だけでデザインを組み上げる。
その41:1×1ピクセルの透明GIF画像は重宝する。
その42:そのうち CGI にも手を出すようになる。
その43:パーミッション644。
その44:自分で掲示板(BBS)を設置した時の感動。
その45:偉大なるサイト「KENT WEB」。
その46:パーミッション755。
その47:掲示板を設置したが誰も書き込まない。
その48:パスワード付きのページを作ってみる。
その49:「こちらのページに引っ越ししました」。
その50:とっくの大昔にサーバーからも削除したはずの自分のホームページのURLを、インターネット・アーカイブの「Wayback Machine」で検索して悶絶する。

参考リンク:とほほのWWW入門KENT WEBWayback Machine(英語)
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼これを聞いて思い出せ!

▼Wayback Machine検索したら大昔の自作HPが出てきて死ぬほど悶絶した。