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現代の野球はデータ化が進み、対戦相手の情報が試合の勝敗を握っているといっても過言ではない。特にメジャーリーグでは、データが生み出す「数字」に敏感であり、どこまでも追求する探究心は底知れない。

そんな中、メジャーリーグが今季から導入する新しいシステムがスゴいと話題となっているので今回はそちらをご紹介したい。選手の動きから算出されるデータの解析は極限まで来ているぞ!

・驚きの新技術

新しく発表された技術は、試合中の選手の動きをさらに細かく解析するシステムだ。投手はもちろん、打者、そして野手と全選手の動きを即座に数値化し、中継でリプレイと合わせて流れることになる。

・投手の解析

まずは投手の解析だが、これまでの球速と球種の表示に加え、初速、終速、さらにはボールの回転率まで算出する。投手がどれほどの球を投げているのかわかるのだが、さらに驚きなのはここからである。

・打者と野手の解析

打者はバットのスイングスピード、打球の角度、飛距離、そして滞空時間が表示され、野手は打球を処理する際の落下点までの距離、初速の反応、トップスピード、加速度が表示される。

さらにはボール対する最短距離、実際に動いた経路と合わせ、どれだけ効率的なルートで打球を追ったかということまでも算出されてしまう。つまり選手がどれだけ質の高いプレーをしたかが一目瞭然となる仕組みとなっているのだ。

・より深く観戦することが可能

このデータがあれば、コンマ数秒で勝負を分けるプレーをデータと合わせて見ることで理解することができる。選手にとっては気が抜けないシステムだが、観戦する側にとっては楽しみが増えそうだ。

今季はメッツ、ブルワーズ、ツインズの球場のみの設置だが、2015年までにはメジャー全球場に設置される予定とのこと。興味がある人はMLBが公開している解析のサンプル動画をチェックしてみてはいかがだろうか。

参照元:MLB.com日刊スポーツ
執筆:原田たかし

▼こちらが解析のサンプル動画だ
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