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昨年、流行語大賞を受賞した「おもてなし」は記憶に新しいところだが、今年は『語もてなし』という言葉が新たに注目を集め始めている。「おもてなし」ならぬ『語もてなし』……一体、どういう意味なのだろうか? 

・サービス業界の『語もてなし』

リクルートホールディングスは、アルバイト、ブライダル、進学など10ジャンルにおける2014年のトレンド予測キーワードを発表。その中で、社会人の学び領域「ケイコとマナブ」のトレンド予測キーワードとして『語もてなし』をあげた。

2020年に東京オリンピックの開催が決定し、これを機に日本を訪れる外国人観光客の増加が見込まれる。その数、なんと現在の約3倍の2500万人! そんな中、英会話業界ではこれまでの「日常英会話」や「ビジネス英会話」ではなく、それぞれの職種のサービスシーンに合わせたフレーズを学べるスクールが登場しているという。

この背景には、サービス業に携わる人の多くが語学力を向上させて、より行き届いた「おもてなし」をしたいと考えていることがある。もっとニーズにあった、きめ細やかなサービスをしたい。でも、それを阻害している一番の要因が「自分自身の語学力のなさ」だと実感している人が多いのだ。

・業種によって必要なフレーズはさまざま

習得したい『語もてなし』英会話のフレーズは、それぞれの業種によって違うようだ。例えば、販売業であれば、「海外仕様のクレジットカードが使用できないときの説明」や「洋服のコーディネートアドバイス」等のフレーズが知りたいという。

飲食業であれば「食物アレルギーがあるかの質問と食材の説明」、「禁煙席は満席だが喫煙席ならすぐに案内できる」等のフレーズを習得したいと考える人が多いようだ。

また、ある英会話スクールでは、公式サイトにて美容師向けの『語もてなし』英会話を紹介。電話での予約の受け方から施術後、見送りまでのフレーズが掲載されている。日本の施術者ならではの高度な技術と丁寧な接客を体感してもらうためにも、サービス業界にとって『語もてなし』は必須といえるだろう。

サービス業に携わっている人でなくても、外国人観光客が増えれば外国人と接する機会が増えるかもしれない。よりよい「おもてなし」をするために、今から「語もてなし」にチャレンジしてみてはいかがだろうか?

参照元:リクルートホールディングス