バレンタインまで残すところ約1カ月。無駄に男性陣はそわそわしているのかもしれない。一方で女性陣は、頭を悩ませていることだろう。
去年と同じブランドチョコでは芸がないし、手作りも面倒臭い。そこでおすすめしたいのが、2014年にグランドオープンした、「料理のように手間をかけたスイーツ」をコンセプトに掲げるニコラシャール銀座本店のスイーツだ。ポップな見た目とユニークな素材を使った品々は、目でも舌でも楽しめる、スイーツ大好きな女子は要チェックのお店である!
・世界初のお店
お店は東京・銀座にある。高級チョコレート店が並ぶ「銀座ショコラストリート」の一角に、昨年12月中旬より試験的にオープンし、今年1月にグランドオープンしたばかりだ。しかもシェフのニコラシャール氏が世界で初めて構えたお店、つまり世界初出店のお店なのだ。
・料理のような手間をかけて
美食の町リヨン出身のニコラ氏は、フランスの家庭料理をベースにスイーツを作りたかったそうだ。その願いの通りに、料理のような手間をかけてお菓子を作っているのである。ここのメインはシュークリームと、2階のイートインスペースで提供される「リエジョア」と呼ばれるパフェだ。
・フランス料理でおなじみの食材をスイーツに
シュークリームもパフェもスイーツ店において、珍しいメニューではない。しかしここでは、たとえばパフェにバジルやエストラゴンを使用したり、パフェにバラを使ったりと、フランス料理で使われる食材を積極的に用いている。まさにコンセプト通り、ひと手間もふた手間もかけて、ほかでは味わえない味を創造している。
・控えめな甘さのパフェ
実際にお店で、ショコラのリエジョアを食べてみたところ、なるほどこれはただのパフェではなかった。見た目は、強烈な甘さを思わせるチョコレートてんこ盛りなのだが、その一つひとつの甘さは意外と控えめ。最上部にあるチョコレートのムースは柔らかな口当たりで、口に入れると余韻もなく溶けてなくなってしまう。その下に隠れているガトーショコラが、クッキリとした食感を主張しており、同じチョコレートとは思えないような相対する食べ応えを演出している。
・一品のなかに物語がある
食べ進めていくうちに、控えめな甘さに少々物足りない感覚を覚える。だが、下に行くと今度はそれまでの物足りなさを補うように、チョコレートアイスが登場する。それまでの大人しい甘味とは異なり、チョコアイスはしっかりと味を訴えかけてくる。それはまるで、静かなイントロで始まった曲が盛大にサビに突入するように、しっかりとした構成が組まれている。この一品に物語を感じたのである。
・スイーツ好きならペロリ
全体的に結構なボリュームがあるのだが、スイーツ好きな人であれば、ペロリと平らげてしまうかもしれない。男性には、後半ちょっと重たく感じる可能性もある。そういう方には、1階で販売されているシュークリームがおすすめだろう。2階でオーダーすることもできるので、ハーブを使ったシュークリームを試してみて頂きたい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ニコラシャール銀座本店
住所 東京都中央区銀座5-5-8 西五番街坂口ビル1F/2F
時間 11:00~21:00
休日 無休
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24
▼銀座ショコラストリート、「ジョエルデュラン」跡地に2014年1月にグランドオープン
▼2階のカフェスペースでは、ここでしか食べることのできない「リエジョア」を食べることができる
▼ショコラのリエジョア。かなり量があるように見えるが、甘さ控えめでスイーツ好きならペロリ
▼1階で製造販売しているシュークリーム。見た目がポップで可愛らしい
▼ショコラのシュークリーム
▼エストラゴン シトロンのシュークリーム
▼フランボワーズ ローズのシュークリーム
▼バジル フレーズのシュークリーム
▼お店の並びには、「ピエールマルコリーニ」と「イルサンジェー銀座ブティック」がある。まさにチョコレート激戦区