ワタミグループが経営する居食屋「和民」。中国、台湾、シンガポールなどアジア各国で精力的に展開している。現地の日本人だけでなく、その国の地元の人にもよく利用されているようだ。
先日、台湾にある和民に行ってみたのだが、店やスタッフの雰囲気が日本とは全く違う!! 日本が気軽に入れる居酒屋であるのに対し、台湾はまるでオシャレなレストランかテーマパーク! 微笑みにあふれ、あまりにもキラキラとしていて圧倒されてしまった!
・店内がゴージャスすぎて震えた
記者(私)が訪れたのは和民・台北駅前店だ。シーザーパークホテル(凱撒大飯店)という5ツ星ホテルの中に入っているという。
整理券をもらい15分ほど待ち、案内された店内は、「何やコレ!?」と言いたくなるほどゴージャス。キラキラのシャンデリアに赤を基調とした店内。オシャレなレストランやバーという表現がピッタリだ。ちがう、私が知っている庶民的な和民じゃない……。
・高級レストランのような仕事ぶり
席につくと、腰をかがめ、目線を合わせながら「メニューの説明を致しますね。わたくし共のレストランでは……」と丁寧に、メニューや料金の説明をしてくれた。その立ち居振る舞いは、まるで高級レストランである。
広い店内を見回してみると、2~3人で1区画を見ているようだ。彼らは常に気を配っている。客が呼ばなくても、雰囲気で察してすぐにテーブルに駆け寄る。食事や談笑の雰囲気を壊さずにスっとスマートに仕事をこなすのだ。
・スタッフがキラキラしていてディズニーランドに来たかと思った
また、料理が来たあと、記者がスマートフォンをさわっていると、「私たちの料理は温かいうちが一番美味しいですよ! 冷めないうちに召し上がってくださいね」と、優しく微笑みながら声をかけにきてくれた。
スタッフのあまりのキラキラぶりは、高い従業員満足度で知られるディズニーランドのキャストに似ている。仕事を楽しみ、積極的に人に関わっていく姿勢が共通しているように思えた。
・スタッフに聞いてみた「ぶっちゃけ待遇ってどうなんですか?」
礼儀正しいが、とっても気さくなスタッフ。いろいろと話を聞いてみた。
--日本の和民がリーズナブルなイメージなのに比べて、ここは高級店という雰囲気ですね。ぶっちゃけ待遇ってどうなんですか?
「悪くないですよ! ……あ、一般的な飲食店と同じくらいでしょうか?」
--すごく忙しそうですよね。スタッフはお休みをちゃんと取れるんですか?
「休みを取るというか、私たちの休日は固定なんですよ。あらかじめ決まった日に休みます。日本の和民は違うんですか?」
--なんだかお店やスタッフの雰囲気が日本の和民とは違いますね
「うーん、やっぱり国が違うからかもしれませんね」
・店を出る最後まで丁寧な心遣い
会計を済ませ、店を出ようとしたところ、レジにいた女性スタッフが「わたくし共のお料理、お口にあいましたか?」と話しかけてきた。
「はい、とても美味しかったです。スタッフのサービスも素晴らしかった」と答えたところ、「気に入っていただけて嬉しいです。是非、またいらしてくださいね」と笑顔で見送ってくれた。お金を払って終わりではない。客が店の外に出るまでしっかりと見ていてくれているのだと感じた。
・自分の仕事に誇りを持っている人の笑顔
食事のクオリティの高さ加え、何よりスタッフのおもてなしの心が素晴らしい。あの笑顔や心遣いは、自分の仕事に自信と誇りを持っている人でないと出せないものであると感じられた。
・台湾のほかの店舗も同じような雰囲気
台北駅前店がホテルに入っているので、特別だったのでは? と思ったが、本編集部の Kuzo 記者が訪れた若者の町・西門町にある和民のスタッフも同じような雰囲気であったという。
もちろん単純に比較はできないが、同じ系列の店でも、国や経営方針によってずいぶんと雰囲気が変わるものだ。旅の思い出としてあえて日本のチェーン店に行くのも悪くないかもしれない。
Report:沢井メグ
▼和民・台北駅前店
▼お店は台北駅の目の前だ
▼赤を基調とした店内
▼めっちゃオシャレ!!
▼ランチタイムメニュー「鯖の塩焼き定食」