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『ナターシャ通信』は、ウクライナに住むウクライナ人女子・ナターシャがお届けするコラムです。ユニークな日本語はナターシャの個性としてご理解いただければ幸いです。それではどうぞ。

昔からキエフは美人とボルシチ料理だけではなく、悪魔についての伝説で有名でした。現在でもキエフに住んでいる多くの人々は魔法の存在を信じているから、神秘的だと言われている場所がたくさんあります。皆さん、一緒にキエフの謎を解いてみませんか? Let`s go!

・リチャードの城

キエフのミステリアスな場所の一つはリチャードの城です。アンドレーイ坂に位置し、昔から「お化けの家」だと呼ばれていました。この家は20世紀の初めに建設され、オーナーは不明な状況で殺されました。それ以来、この建物には変な事件が起き始めたのです! 家に住んでいる人たちは換気パイプから変な音をよく聞いたり、お化けのようなものを見たりしていたそうです。しかし、この怖い音の謎の答えはとても簡単でした。なんと! 換気パイプの中に卵殻があったので、空気は変な音を立っただけです(笑)

・中央郵便局のポルターガイスト

19世紀に、今中央郵便局である建物は普通のマンションでした。ある日このマンションに住んでいたディアコノワさんは警察を呼び、家の中で物や家具が移動したり、大きな音を立てたりする心霊がいると言ったそうです。この心霊はヨーロッパで、最初に公式に登録されたポルターガイストとなったのです。

現在は中央郵便局がキエフ街の中心にあって、とてもにぎやかな所です。切符を集める方がいたら、必ず足を運んでみてください。格好いい切符を買えるだけではなく、ポルターガイストと会えるかもしれませんよ(笑)。

・笑っているガーゴイル

伝説によると、ガーゴイルという怪物はフランスのセーヌ川に住んでいて、人間を襲ったり、小舟を沈めたりしました。キエフのヴェリカ・ジトミリシカ通りに位置しているビルの正面はドラゴンに似ているガーゴイルが飾られています。ガーゴイルを下から見ると、この怪物はずるく笑っているらしいです。ビルのオーナー、ロゴフスキさんはガーゴイルに近い部屋で降霊会をよく行ったと言われているそうです。

・「モンスターハウス」は迎賓館になっている!

普段、迎賓館はすごく豪華な感じがするのですが、ウクライナの大統領が迎賓館として違う建物を見つけました。「モンスターハウス」と呼ばれるところはキエフの名物です。一年中写真を撮ったりするお客さんが多いです。迎賓館の外はサイや像や人魚などの怪物に飾られています。しかしもっとも注目を浴びているのは小さいワニなのです。大きな怪物のなかにかわいいワニを見つけると必ずいいことになるといわれています。私も一回探しにいきましたが、1時間かけて見つからず、警備員さんに教えてもらいました(涙)。皆さんも是非探してみてください!

執筆:ナターシャ

▼笑って見えるガーゴイル
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▼迎賓館の小さなワニ
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