
2021年7月8日、映画『ブラック・ウィドウ』が劇場公開された。本来なら2020年5月に公開予定だった本作は、新型コロナウイルスの影響で延期に次ぐ延期を繰り返しており、ファンにとっては相当な “おあずけ期間” を経てのマーベル映画ということになる。
当然、私(P.K.サンジュン)にとっても「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」以来およそ2年ぶりにマーベル映画となったワケだが……ここで結論を申し上げてしまおう。完全にマーベルは確変に入っているッッ! 連チャンが止まらない!!
・本作のネタバレは無し
まず断っておくと、この記事は映画『ブラック・ウィドウ』に関するネタバレは含まれていない。ただし、これまで公開済みの「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」作品の内容については普通に触れていく。
さて、アベンジャーズの主要メンバー、女性暗殺者の「ブラック・ウィドウ」を主人公に据えた本作は「MCU」の第24作目、時系列的には「シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ」の直後が舞台となっている。
つまりは「ソコヴィア協定」でスーパーヒーローたちが真っ二つに分断された直後の話であり、キャップ派だったナターシャ(ブラック・ウィドウ)はシールドを始めとする主要機関から追われる立場。アベンジャーズのメンバーは誰もいない、完全ソロの状態で物語は始まる。
・これで見納め?
ご承知の通り、ブラック・ウィドウは「アベンジャーズ / エンドゲーム」で壮絶な最期を迎えており、おそらくブラック・ウィドウがスクリーンに登場するのは本作がラスト。スカーレット・ヨハンソン演じるウィドウも今回で見納めだ……たぶん。
映画の内容はざっくりと「なぜブラック・ウィドウがアベンジャーズになったのか?」──。謎多き女性暗殺者「ブラック・ウィドウ」の過去が満を持して紐解かれる。
改めて言うまでもなく、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフはロシア出身のスーパーヒーロー。彼女のスキルはどのように育まれたのか? その生い立ちは? ここまでガッツリ1人のキャラクターを深堀りする作品はそう多くないため、ある意味では非常に贅沢な1本となっている。
本作にはブラック・ウィドウ以外に、ロシア版キャップこと「レッド・ガーディアン」やウィドウの妹「エレーナ」、また敵として「タスクマスター」が登場するが、例えば「魔術」などの突飛な特殊能力は登場しない。そういう意味では純粋なアクション映画に近かった。
で、で、で。
冒頭でもお伝えした通り、映画を鑑賞し終えた私は「マーベル映画は確変に入ってるな」さらに言うと「今後のマーベル映画で外す作品は無いんだろうな」と確信した。それほど映画『ブラック・ウィドウ』は秀逸な作品である。
・外すハズがない理由
誰もアメコミに見向きしない時代からマーベルが大好きだった私だが、ズバリ言えば過去のマーベル映画の中には「大しておもしろくない作品」もあるにはあった。あくまで個人の所感になるが、ブラック・ウィドウが初めて登場した「アイアンマン2」などはそれに該当する。
当時は世界的にマーベル映画が「流行り始めるかも?」といった時期で、映画のクオリティも観る側の理解度も今ほど高くは無かった。だがしかし、マーベル映画が世界的に認知された現在、作品自体の完成度は死ぬほど上がっているし、観客も作品を理解する下地が出来上がっている。
映画そのものがおもしろいうえ、観る側が “打てば響く状態” なった今、もはやMCU作品が外す可能性は極めて低い。理想的といえばこれ以上なく理想的な「映画と観客の関係」が完全に出来上がっている。
・MUC無双に突入
その最たる例が、本編終了後に始まる次回作への布石。本作でもエンドロール後に数分の「匂わせ映像」が含まれており、それだけでも胸いっぱい! 本編の料理だけでも満たされるのにデザートまで美味しかったら、その店が繁盛しないワケがない。
おそらく、マーベル映画が廃れる可能性はかなり低い。あり得るとしたら駄作を3~4作品連発することだが、その可能性も0.01%くらいではないだろうか? 今後も映画やドラマを含めた “MCU無双” が続いていくと確信した次第だ。
とはいえ「盛者必衰の理」が存在することも事実。マーベルには人気にあぐらをかかず、本作のように上質な作品を世に送り出してくれるよう切に願う。映画『ブラック・ウィドウ』は7月8日公開、ディズニープラス「プレミアアクセス(別途支払いが必要)」では翌7月9日配信だ。
参考リンク:映画「ブラック・ウィドウ」公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:(c)Marvel Studios 2021,(C)2016 Marvel.
▼予告動画はこちら。
P.K.サンジュン





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