サッカーでは思わぬ来客者がピッチに入り、試合を中断することが稀(まれ)にある。来客者は動物や熱狂的なファンであることがほとんどだが、とある試合でチームのマッサージ師が乱入したと話題になっているぞ。
ということで今回は、その様子を動画「CONFUSAO: Massagista entra em campo e tira o gol do Tupi-MG contra o Aparecidense」と共にご紹介したい。ゴールキーパーもビックリの反射神経で2度も決定機を防ぐシーンは必見だ!
・昇格を争う大事な一戦
事件は、9月7日に行われたブラジルリーグ・セリエDへの昇格を決めるプレーオフ「アパレシデンス vs トゥピ」の試合で起きた。後半44分、2—2のお互い譲れない場面で守護神のマッサージ師は登場する。
・マッサージ師の神セーブ
アパレシデンスが攻め込まれるとゴールポスト脇に忍び寄るマッサージ師。そして混戦からキーパーが飛び出し、こぼれ球を押し込まれる寸前だった。マッサージ師はゴールライン上で足を出してブロック! さらには跳ね返りのシュートも身を投げ出してクリアしてしまうぞ!
・激高するトゥピ陣営
決定機を2度も邪魔され、マッサージ師の仕業だと気づいたトゥピ陣営は完全にブチギレ状態だ。警備員が追いかけ、トゥピの選手も怒りの飛び蹴りを見舞おうとするが、マッサージ師は広告ボードをヒラリと飛び越え、控え室まで全速力で逃走してしまう。
・試合は裁判沙汰!?
試合は20分後に再開したものの、2—2のドローのまま終了。アウェイゴールで上回ったアパレシデンスの勝利となった。しかし、怒りの収まらないトゥピ陣営は法的手段をも辞さない構えで、無効試合になる可能性もあるという。
ちなみにマッサージ師であるロミリオ・フォンセカ・ダ・シルバさんは、試合後に「私が止めていなければ、アパレシデンスは負けていたでしょう。チームへの愛でやったことだから、後悔はしていない」と語っている。
実は熱狂的アパレシデンスファンだったロミリオさん。マッサージ師をやっているのがもったいないくらいの反射神経と脚力を持っているだけに、サッカー選手としての道を歩む選択肢はないのだろうか。もしかしたらすでにスカウトの目に止まっているかもしれない!?
▼マッサージ師ではなく、サッカー選手になるべき!?