img_0133-1000_copy

技術大国日本。ロボット分野では、世界から「ロボット大国」と呼ばれるほどその技術力には定評がある。

その技術は大手企業だけのものではないぞ。なんと大阪のストリートミュージシャンが集う場所で歌うロボットがいるらしい。マジか!? そんな庶民的な場所にロボットがいるとは興味深い! ということで、実際に大阪まで飛んで確かめてきた。

・大阪城で熱唱するレイ・チャールズロボ
ロボットがいるというのはミュージシャンやパフォーマーが集まる大阪城前だ。探していると、大音量で歌いまくるロボットを発見。モデルとなっているのは、今は亡きアメリカの歌手レイ・チャールズ。はたくみにピアノを弾きながら、サザンオールスターズの「いとしのエリー」(ELLIE MY LOVE)を歌っていた。

・その美声はどこから?
ピアノを弾きながら歌えるなんてすげえ!! 人間だって誰でもできるわけじゃないぞ。だが、よく見るとその声は口からではない。ボディ全体から響いているのだ。どうやらロボット内部にスピーカーがあるようだ。

・ロボットはおじさんがリモコンで操作していた
それにしてもこのロボットはどうやって動いているのだろう。すると、なんと真後ろのベンチでロボットを操作しているおじさんを発見! おじさんは、改造した飛行機用ラジコンのリモコンで、このロボットを操作していた。

・なぜロボットを作ったのか?
おじさんは歌が好き。だがフツーに聞くのは面白くない。そこで「ロボットを作り、人前で好きな歌を多くの人に聴かせてみたら面白いのでは?」と思い立ち、完全趣味の完全自力で作ったそうだ

ちなみに初号機は約5年前に公開、現在、大阪城前で熱唱しているのは、構想半年、2012年10月に完成したばかりの2号機である。総製作費はたった15万円以下。おじさんの技術力ハンパねえ!!

・ロボットのコンサートは暖かく過ごしやすい日
レイ・チャールズロボとおじさんは、暖かく過ごしやすい時期に限定しパフォーマンスをしているそうだ。確かに寒かったり、雨の降る時期に歌いまくるのはロボットもおじさんも辛い。

ということで、一度生で見てみたい人は、晴れた穏やかな天気の日に大阪城前に行ってみてはいかがだろうか。今は亡きレイ・チャールズ氏が、ロボットになって熱唱し続けているぞ。

Photo:RocketNews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]