タイの旧正月を祝うお祭り「ソンクラーン」が、2013年4月13~15日の日程で行われます。この三日間は祝日、実はその前日から街は大賑わいになります。
このお祭り、ただ旧正月を祝うだけではありません。何も知らずに参加すると、ヒドイ目に遭いますよ。だって、これは水かけ祭りなのだから。そうとは知らずに現地に赴いた記者(私)は、大変なことになりました!
・元は清めの意味
このお祭りは本来、仏像や仏塔に水をかけてお清めをする意味合いが込められています。日本の正月前と同じように、大掃除が行われるのだとか。それがいつしか祭りに参加した人たちが、お互いに水をかけ合うお祭りへと変貌を遂げたのです。
・すべて無礼講
お祭りにいる人は、相手が誰であろうと(僧侶は除く)ひたすら水をかけ合います。子どもだろうがお年寄りだろうが一切関係ありません。すべて無礼講、水鉄砲で顔面に水を浴びせられても怒ってはダメ。だって、水をかけるのは「敬意を払う」という意味が込められているから。
・無慈悲なまでの総攻撃
詳しく事情を知らずに参加した記者は、格好の的のような状態になってしまいました。通りを歩いているだけで、すれ違いざまに水鉄砲でピューッ! 露店の様子を眺めているだけで、そのお店のおばちゃんからピュー! さらには可愛らしい子どもにまでバケツの水をバシャーッ!! 周りの人びとから総攻撃を受ける始末です。
・水鉄砲を持ってないと少しだけ優しい
とはいえ、このお祭りにはちょっとだけマナーがあるようです。それは水をかける相手が水鉄砲を持っていないと、ちょっとだけ攻撃が優しい。無抵抗な人間に対しては、若干遠慮があるのではないでしょうか。しかし水鉄砲で反撃するとわかると、全力で水を浴びせかけられます。まあ、ずぶ濡れになることにはあまり変わりがありませんが……。
お祭りは明日(13日)が本番です。この三日間は祭り参加者はひたすらずぶ濡れになり続けることでしょう。
Report:フードクイーン・佐藤
Produce:Kuzo