大阪のソウルフードと言えば「お好み焼き」に「たこ焼き」、対する東京のソウルフードと言えば「もんじゃ焼き」だ。同じ「粉もん」であるにも関わらず、決して相容れることのない両者。
だが、もし、たこ焼き粉でもんじゃ焼きを作ったらどうなるのだろう。言っても粉もん同士、親戚みたいなものだ。タブーだとは思いつつも、どうしても気になったので禁断のコラボを実践してみた。
・大阪「わなか」のたこ焼き粉でレッツもんじゃ
今回使用したのは大阪のたこ焼き店「わなか」のたこ焼き粉。こちらのお店は編集部唯一の大阪人・沢井メグ(私)のお気に入りの店のものなのだが、今回はそれを使ってもんじゃ焼きを作ってみることにした。もんじゃ担当はチャキチャキの江戸っ子・GO記者だ。
「やっぱあかんーーー!!」と叫ぶ私を尻目に「てやんでぇいっ!! てやんでチキショッ! べらんめべらぼうチキショーめぇぇいっっ!!! ソイヤッソイヤッ!」とテキ屋のごとく手際よく調理するGO記者。抵抗むなしくあっという間にもんじゃ焼きは完成した。
・食べてみると味はいつものもんじゃではない!
完全に見た目は「もんじゃ焼き」である。もんじゃがたこやきを制圧したかに見えた。だがしかし……だがしかーしッ!
食べてみると味はいつものもんじゃではない。焦げ目はカリっと香ばしいながらも、中はトロトロモッチリとした新食感の「もんじゃ焼き」が誕生していたのだ。
このモッチリ感は大阪のとろけるたこ焼き由来のものだ。そして食欲を刺激するかつおの香りも、関西のだし文化そのもの。たこ焼き粉で作ることにより、もんじゃ焼きは濃厚クリィミーな新しいもんじゃになったのである!
・大阪の味と東京の味が絶妙に融合!!
編集部では大好評。なんやねん、なんやねん、たこ焼き粉でもんじゃ焼きを作るとかなんやねん……と最後まで抵抗をした私だったが、もくもくとお代わりをする姿を激写されてしまったので言い逃れはできない。「ちゃうもん、元の粉がおいしいからやもーん!!」
対するGO記者も「見た目はもんじゃだが、味と食感は新感覚。もんじゃの楽しさと、たこやきの楽しさが融合した感じだ。『たこ焼きもんじゃ』といっても過言ではない。これは東京と大阪の架け橋になりそうだ!」とエラそうな顔して解説していた。
タブーを犯してまで作った「たこやき粉もんじゃ」は文句なしにウマかった。もしかしたら逆パターンも美味かもしれない。そうやったらステキやん、東京も大阪もあらへんやん、もう人類皆兄弟やで! てやんでぇーいっ!!
▼たこ焼き粉でもんじゃ焼きを作る!
▼たこ焼き粉で作ったもんじゃ液です
▼もんじゃ焼きは鉄板にグっと押し付けて焦げ目をつけて食べるのがミソ
▼江戸っ子「たこ焼きもんじゃウマッ!」
▼大阪人「んなアホな(苦笑)」
▼無言でお代わりをする大阪人
▼たこ焼き粉でもんじゃを作るとおいしいよ!
▼GO記者必殺の「もんじゃ・イン・ハートフル」