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1995年に初めて劇場版が公開されたSFアニメ『攻殻機動隊』。インターネットも今ほど発展していなかった当時、劇中に登場するテクノロジーは多くの人に衝撃を与えた。2013年の今見ても新しい技術だ。

その攻殻機動隊を代表する科学技術が「光学迷彩」である。実際に、日本の研究者が自動車に光学迷彩を搭載する技術を開発するなど世界中で多くの科学者が同作に刺激を受け、研究に励んでいることは有名だ。

その光学迷彩を人間に施したらどうなるのかというアートが登場したぞ! 実際に主人公・草薙素子とバトーのコスプレイヤーで表現されたそうだ。攻殻の世界観キター!!

光学迷彩っぽいアートが出現したのは、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われたシリーズ旧作の上映会会場である。発表が待たれる新作『攻殻機動隊ARISE』の看板も出ていた。その看板に近づいてよく見てみると何やら違和感。むむ、そこはかとなく影が……心なしか立体感があるような……?

草薙素子とバトーやん!!

こちらはテクノロジーとしての光学迷彩ではなく、人間に風景と同じペイントをして、背景に溶け込ませるトリックアートと同じ手法が使われているそうだ。デジタル要素が強い同作の技術をあえてアナログで表現したアートとのことである。

さすがに目など粘膜にペイントはできない。人間の体が作る影も処理しようがなく近づくと人間が二人立っていることがわかる。だが、「光学迷彩が劇中のように実用化されたらきっとこんな感じ」という雰囲気は味わうことができる。

実際に、人間が光学迷彩をまとう日はくるのだろうか? また2013年に発表される新作にはビックリするようなテクノロジーが登場するのだろうか?  ちょっと怖い気もするが考えただけでワクワクする。科学技術の発展に期待大だ!

(写真、文=沢井メグ
参考リンク: 攻殻機動隊ARISE

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▼トリックアートなので見る角度によっては少しズレて見える

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▼だが雰囲気はよく出ているぞ!

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