どんな人と結婚すれば幸せになれるのでしょうか? 容姿も好みどおりで、性格も価値観も笑いのツボもピッタリで、なおかつチョメチョメの相性もバッチリな、世界で一番大好きな人と結婚したからといって、必ずしも幸せになれるわけではないようです。
既婚者に話を聞くと、「チョメチョメの相性は合わないほうがうまくいく」と断言する人もいます。いや、正確にいうと、「チョメチョメの相性が合わない人と結婚するようになっている」とのこと。いったい、どういう意味なのでしょうか?
現代日本では、婚前交渉が当たり前という風潮のため、結婚前の交際期間にチョメチョメに至るケースのほうが圧倒的に多いです。その時点で、「この人とは相性が合わないな」ということには気付けます。しかし、チョメチョメの相性が合わないからこそ、お互いほかの部分で歩み寄ろうと努力します。
その結果、精神的な結びつきが強くなり、結婚に至るというのです。そう考えると、既婚者の方々が言う、「チョメチョメの相性が合わない人と結婚するようになっている」という理屈も、なんとなく理解できますね。
もうひとつ、「世界で一番大好きな人とは結婚しないほうが幸せになれる」と主張する人もいます。皆さんの中にも、「二番目に好きな人と結婚したほうがうまくいく」という言葉を聞いたことがある人がいるはずです。この背景には、一番好きな人だと緊張して気疲れしてしまうとか、トイレでブリブリする音などの知りたくなかった部分を受け入れられないという理由があるのでしょう。また、「自分が想うよりも、想われたほうがラク」という考え方によるものなのかもしれません。
賛否両論あるでしょうが、既婚者の中には、「二番目に好きな人と結婚したことを後悔している」と振り返る人もいます。彼女が一番好きな人と結婚しなかった理由は、緊張感やトイレブリブリ音に対する懸念ではなく、「追いかけるよりも追われる方が幸せになれる」という考えからでした。
しかし、結婚後に直面する様々な問題(配偶者のリストラや姑の介護など)において、「一番好きな人だったら、どんな苦難も乗り越えようと思えたかもしれないけど、二番目に好きな人だと、共に頑張ろうと思えない」ということを痛感したそうです。一番好きな人だったら、いつまでもラブラブ状態でなくとも、「あの時あんなに好きな人だったんだから」と、己を奮い立たせることが出来たはずだけど、その気力がわかないとのこと。
だからと言って、彼女が一番好きな人と結婚していても、仮に配偶者に浮気されたら、「やっぱり二番目に好きな人と結婚したほうがラクだったわ」と後悔したことでしょう。また、当初は二番目に好きな人でも、結婚後に「やっぱりこの人が一番!」と思えるかもしれません。
いずれにせよ、結婚は人生の大イベントですから、相手選びは慎重に行ないたいものですね。いや、慎重になっている場合ではない! という事情の人もいるでしょうから、三番目・四番目どころか十番目、さらには百番目くらいに好きな人にも目を向けてみるのも一興です。