【コラム】私(佐藤記者)が上京したのは、30歳のときでした。それまで日常的にコーヒーショップに行くという習慣はなく、コーヒーを飲むといえば、コンビ二や自販機で缶コーヒーを買っていたのです。

東京に来てから何が一番変わったかと言えば、生活圏内にスターバックス(以下:スタバ)があることです。しかも大きな駅に行けばどこにでも店舗があり、歩いていけるではないですか。上京してから随分時間は経ちましたが、いまだに私の郷里島根県と、お隣の鳥取県にはスタバがありません

なのに、なぜ全国検索に両県の名前があるのですか! はずしてくれてもいいじゃないですか!! 店舗ができてから載せればいいのにッ!

都会で生まれ育ち、長らく生活している方にはわからないかもしれませんが、田舎育ちの私には、スタバはひとつのステータスのようなものでした。「次に東京に行ったら、スタバでカフェモカ飲むぞ!」と喜んでいたものです。夜行バスで12時間を費やして、早朝6時に渋谷駅に着き、それからスタバの開店まで時間をつぶして店内で飲むカフェモカの味は格別。疲れも吹っ飛ぶというもの。

上京してからは歩いていける距離にあることが、どれだけ嬉しいと感じたことか。しかし、近くに店舗があると、自然と足が遠のくもので、最近では1~2週間に一度、カフェモカを飲みに行く程度になりました。ずいぶん贅沢になったものだと、われながら思う次第です。

自分のコーヒー生活は充実したのですが、地元にはいまだにスタバはありません。どういった事情で店舗ができないのかわかりません。それは仕方がないとしても、全国検索からは島根、ならびに鳥取の県名をはずして頂きたい。もしも観光で訪れる人が、「スタバに行きたい」と検索しても見つけられないのだから。

誰の役にも立たないのに、なぜ検索項目に加えているのか不思議に思います。私が辱めを受けているように感じてしまうのは、ひねくれた考えによるものでしょうか? 店舗がないのはもうわかってますから、せめて検索からはずされることを願います。あのコーヒーショップはあるというのに……。

執筆:佐藤英典
参照元:スターバックス 店舗検索

▼ 条件を変えても島根で店舗は見つからないぞ