日常でこんな経験をしたことはないだろうか。近くの人と話しているときに「え、何?」と聞き返されることが。ひょっとしたら、あなた自身もそう言って人の話を聞き返すということがあるかもしれない。聴力には何ら問題がないのに、人の話を一度で聞き取れない。そういう経験のお持ちの方がいれば、いくぶん注意が必要のようだ。

最近インターネット上で、これと類似した経験を持った人が、「これ病気なの?  何度ももう一度言ってもらえますか? って言うの申し訳ないよ 」と自らの状態について打ち明けたところ、「感音性難聴 」ではないかとの指摘を受けたのだ。この感音性難聴とはどのようなものなのだろうか。

この症状は、内耳または内耳から聴覚中枢に至る部位に、器質性の病変があると考えられる聴覚障がいである。この分野に詳しい「中度難聴(感音性難聴)WebSite『静かの森』」によると、どうやら音域の聞き分けがし辛い症状のようだ。

通常、人の話し声は1キロヘルツの高音域とされているのだが、感音性難聴の場合、同音域の雑音と「言葉」を聞き分けるのが難しくなる。また、母音と子音の判別が困難で言葉の輪郭が曖昧になるという。仮に音量が大きくなったとしても、ぼやけた音が大きくなるだけで、聞き分けには何ら影響を与えない。

何度も聞き直すことの原因は感音性難聴だけではないのだが、あまりにも頻繁に聞き直すようなら、専門医に診療してもらうことをおすすめする。いつものことと割り切らないで、自らの状態を確認しておいても損はないはず。そして医師から、適切なアドバイスを受けると良いのではないだろうか。

参照元:中度難聴(感音性難聴)WebSite『静かの森』