年に一度の「an・an」SEX特集が今、発売されている。本来は女性ファッション誌でありながら、この特集ではAVの観方から男の触り方、男を惑わすランジェリーなどなど、SEXに関するすべてのことが全ページに渡って紹介されているのだ。正直、男子である記者も、最初知ったときには絶句だった。

とはいえ、男性誌のような独特のいやらしさはない。彼氏と愛を深めるために必要な方法が優しくセクシーに書かれているから、女性でも嫌な気分になる人は少ないはずだ。

いわば女性のためのSEXマニュアルのようなものだが、ここには性に関する女性の率直な意見が書かれているので、むしろ女心がわからないズボラ男子には、もってこいの教本である。ズボラ記者が言うんだから間違いないぞ。特に彼女とうまくいっていない男子は、ぜひとも読むべき。

女がセックスに何を求めているのか。その答えは、特集ページ「感じあう、最高のセックス」のなかにある。

最高のセックスについて、女性たちは次のように感じているという。「行為よりも、肌がふれあう感覚が好き」「信頼」「あったかい」「普段は恥ずかしくて言えないような言葉もお互いに伝えることができる時間」

単なる性の発散ではなく、もっと大切なことをセックスを通して感じ取ろうとしているのがわかるだろう。

さらに、読者の声を集めたという「絶妙なキス&タッチ」は必読! 「玄関でのディープキスはなんであんなに興奮するんだろう」「壁に押し付けられて、愛撫されるのが、たまらない」など、ディープな願望が6ページに渡って書かれているのだ。これは、勉強のしがいがあるというものだ。

そして極めつけ、彼にも読んでほしいというページでは、「SEXでしてほしいコト、してみたいコト」の人気ランキングも。読者300人にアンケートをとったというもので、かなり刺激的な意見の数々である。こちらはぜひ本書で確認してみて欲しい。

彼女が買ったら読めば良いと思う男子もいるかもしれないが、記者の周囲の女子に聞いたところ、SEXの研究は自分の知らないところでやって欲しいという声が多かった。つまり、『an・an』でも何でも、本を読んで一生懸命身に付けようとする努力は素晴らしいが、若干引いてしまうのだそうな。かといって、ほかの女と浮気して技術を磨けというのではないわけで。

まあ、とにかく立ち読みでもなんでも男子諸君は一度読んでみることをオススメする。男子界の常識とは少々違う、女性の繊細なSEXへの想いが理解できるようになるかもしれないぞ! ちなみに、付録のDVD「オーガズム レッスン」は、もう下世話なAVなど必要なくなるレベル。こっちも必見だぞ!