気象庁は27日、東海・関東甲信地方で梅雨入りを発表した。東海では平年より12日早く、関東甲信では史上2番目の早さとのこと。

天然パーマ戦士にとってはまさに受難の季節。髪と解いても解いても縮れる。整えても整えても乱れる。湿気という悪魔を前にして、為す術なく倒れてしまうのか、天パ戦士よ……。これから長く暗い時間を過ごすであろう、迷える人々のために、5つの知恵をご紹介しよう。

最初に断っておきたいのだが、天パに特攻薬はない。これをやれば絶対大丈夫というような方法がないため、享受できる知恵は、一時しのぎに過ぎないかもしれない。しかしながら、手をこまねいて梅雨のやりたい放題に、させておく訳には行かないのだ。

たとえ刀折れ、矢尽きても、湿気と闘い続ける。それが天パ戦士なのだ。

梅雨を乗り切るための5つの知恵

1. ハンパな縮れはいらない。いっそメチャクチャにしてしまえ

どうやっても縮れてしまう。それならば、その縮れを逆手に取るがいい。髪を揉みくちゃにして、あたかもアフロのように演出すると良いだろう。撫で付けようなどと一切思わず、豪快にメチャクチャに。柄シャツを羽織れば、天然ヒッピーの完成だ。

2. 部分的にカット

全部をどうにかしようと思うと、天パの樹海にはまるだけだ。サイドを整えて、頭のてっぺんを整えて、などとやってると、クセを抑えた先から爆発ということにもなりかねない。そこでサイドだけ刈り上げてみるのも良いだろう。意外に天パは2ブロックが似合う。周りを刈り上げて、てっぺんのボリュームをそのままにしておくと、立体感が増してワイルドさを演出できるのだ。顔が濃ければ、なお良し。

3. カラーリング

天パ、もしくは縮毛の人は、毛が太く黒々としている場合が多い。そのためにボリューム感のある頭髪になってしまうのだ。髪形はそのままにしてカラーリングでアレンジするのも良いだろう。色を変えるだけでガラリと雰囲気が変わる。また、脱色をすると、わずかながらでも髪が細くなるので、さらなるアレンジへの活路が見出せるに違いない。

4. 坊主にする

できるだけ避けて通りたい道だ。天パ戦士にとってはある種の敗北にも似ている。しかし、これ以上、梅雨の好き勝手にさせないためには、かなり有効な手段だ。坊主頭であれば、梅雨も手出しはできないはず。プライドと引き換えにして、敵に無力感を味わわせてやろう。

5. バリアを張る

これもあまりお薦めしたい手ではない。しかし、坊主同様に、敵の手を緩めさせるには効果があるだろう。バンダナを巻く、帽子を被るなど、バリアを張るのだ。坊主に比べると潔さはないものの、外出時にはかなり効果がある。だが、帽子を脱ぐ場面が訪れたときには注意が必要だ。髪のボリュームはなくなるものの、髪が帽子の形のままになってしまうので、トイレなど人目に付かない場所で、こっそりと髪を整えよう。

繰り返すが、帽子を脱ぐ瞬間は、決して誰にも見られるな。

以上、5つの知恵をお伝えした。これから厳しい闘いが続くと思われるが、天パ戦士たちよ、この山を越えれば夏がそこまで来ている。どうかお互い無事で、貴公の武運を祈っている。再び笑顔で相見えようぞ!

画像=The Padrino.com