7月26日、東京の丸ビルでオンラインゲームコミュニティサイト『ハンゲーム』の新戦略発表会が行われた。『ハンゲーム』を運営するNHNジャパン森川社長によると、同社は関連会社であるポータルサイト『ライブドア』、検索サイト『ネイバー』との連携を強化し、サービスの一層の充実を目指すようだ。

さらに、ユーザーの『リアルタイム』にフィットした新しいゲームの開発・提供を進めていくとしている。この新ゲームを『リアゲー』と名付けた。リアゲーっていったいナニ？　リア充のパクリ？　それとも「利上げ」？　ハンゲームが提唱する新ゲーム戦略『リアゲー』とは、いったいどのようなものだろうか？

『Hangame ex 2010』と題された新戦略発表は、報道関係者と一般招待客を招いて行われた。同社の森川社長が登壇し、新たな事業展開についてプレゼンテーションしたのだ。発表のなかで特に注目されたのが、ゲームとリアル（現実）をつなぐ『リアゲー』。これはスマートフォンユーザーを視野に入れた、まったく新しいゲームサービスである。

「時間」や「場所」、「天候」など、ユーザーのプレイ環境に応じて、ゲームに変化が起こる。例えば、雨降りの日には、ゲームの登場キャラクターが成長したり、また日中と夜間で敵キャラの強さが違ったりと、日常の要素がゲームに影響を与えるのだ。『リアゲー』は7月26日からすでに運用が開始されている。

『リアゲー』というネーミングに来場者らはポカンと口を開けていた。それもそのはず、安易なネーミングという印象を受けてしまう。しかし、社長の説明を聞いて納得。ゲスト出演した加藤夏希さんも「ゲームを現実に投影するのがコスプレであるならば、現実をゲームに投影するのがリアゲー」と納得した様子だった。

そのほか、「スマートフォン版のハンゲームの公開（Androide版は7月26日公開、iPhone版は近日公開予定）」、「ハンゲームのオープン化」、「スクウェア・エニックス社との提携」など、プラットフォーム戦略についても発表された。来場者らは盛んにメモを取り、ハンゲームの新たな展開を興味深く耳を傾けていた。

ちなみにゲスト出演した加藤さんは、ゲーム大好きなゲームマニアだそうだ。ときには携帯のゲームにはまりすぎて、撮影現場で注意を受けることもあるという。そんな加藤さんは、この日がちょうど誕生日。サプライズで用意されたケーキに大喜びであった。イベント後に行われたインタビューでは、「『アラサー（30歳前後の年齢）』に片足を入れる年なので健康にも気をつけたい」として、昨年から始めたジョギングと青汁を継続したいと、２５歳の抱負を語っている。

1時間の戦略発表はアッという間に終了。来場者らはやや興奮気味に開場を後にした。時間や場所、天候によってゲームの状況が変わる『リアゲー』は、今後どんな楽しみを提供してくれるのだろうか。『リアゲー』が新たなゲームの世界を開くのかもしれない。

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影

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