テレビとインターネットの大掛かりなコラボレーションが始まる。ソフトバンクグループ提供による『Twitter』と『USTREAM』とテレビを連動させた生番組が放送をスタートする。

その番組は、地球同時多発情報SHOW『革命×テレビ』といい、2010年5月30日23時30分よりTBSにて放送を開始。『革命×テレビ』は、『USTREAM』によって世界中の情報がLIVEで届き、『Twitter』によって視聴者の情報がリアルタイムに反映されるという、これまでにない新感覚のテレビ番組だ。

そんな『革命×テレビ』の放送に先立ち、ソフトバンクは5月24日、ソフトバンク本社において「革命×テレビ」制作発表記者会を開催した。発表会には、『革命×テレビ』のメインMCとなる雨上がり決死隊が応援に駆け付けた。司会進行は、TBSアナウンサーの山田亜樹さんが務めた。

雨上がり決死隊の宮迫博之さんは、開口一番、「この不況の最中、有難いな。こんな時期に新番組で…。」と語り、会場にはドッと笑いがこみ上げた。山田さんの「できれば、これを取り上げてほしいというものは?」との質問に対し、宮迫さんは「虫コナーズって知ってます? 虫は入ってこないっていう。見えない網戸ってやつで、窓のところに引っ掛けるのが本来の使い方だと思うんですけど。なぜか、嫁が枕元にそれを置いときおる」と、お得意の話術で、会場は大爆笑の渦と化した。

蛍原徹さんから「家庭のことは、取り上げないですよ」と言われ、我に返る宮迫さん。爆笑トークに時間が押しぎみとなり、カンペで「そろそろVTRを流すように」との指示が出た。VTRに登場したのは、今回の発表会に欠席したフリーアナウンサーの小林麻耶さんだ。小林さんもMCとして『革命×テレビ』に出演する。

小林さんは、「この番組、本当に革命的だと思いました。世界各国、さらには日本各地から『USTREAM』というものを使って、今まさに起きている事、そして話題を生中継でお伝えする番組なんです。もう信じられませんよね」と、素直な感想を述べた。

その後、番組に登場する特派員(若手芸人)ネゴシックスさんとおにぎりさんの2人がリュックサックを背負って登壇した。このリュックサックは「LIVE PACK(ライブパック)」と呼ばれるもので、これとカメラさえあれば、生中継ができるという画期的なものだ。テレビの生中継車を使うとなると、駐車場を確保したり、電波が通るかどうかをチェックしたりと、画面に映らないところでも様々な準備作業が必要となる。

「LIVE PACK」があれば、家庭用のビデオカメラを持ち歩くだけで、どこでも生中継ができる。大型のENGカメラでは入りずらい場所にも気軽に入れるため、これまでになかった「革命的に」機動的な中継が可能となるわけだ。

なお、番組では、その中継に対する感想コメントをツイッターで募る。深夜番組の生放送のスタジオでは、ブッキングが難しい大物からのツイッター参加も予定されているが、もちろん生放送なので、実際に誰がコメントを寄せてくるかは当日までのお楽しみだ。

そんな「革命的な」ハードウェアによって生中継されるのは、日本時間23:30~24:00の世界の今だ。荒々しくてドタバタもあり、「予定調和なし」を目指すという「革命的な」方針のもと、ありのままをお見せするという。

『Twitter』と『USTREAM』という最新のITインフラを使って革命的に生中継を変える番組「革命×テレビ」は、果たしてテレビに革命を起こせるだろうか。

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影