1人の男性が、世界中に勇気と感動を与えている。Arthur Boormanという名前のこの男性は、湾岸戦争で体を傷め、医者たちにこう言われた。

『自力で歩くことは2度とできない』

しかしBoormanさんは決してあきらめなかった。ただ前を向いて、ひたすら努力し続けた。その血のにじむような努力の過程を映した「Never, Ever Give Up. Arthur’s Inspirational Transformation!」という動画が現在世界で大きな反響を呼んでおり、Boormanさんのストーリーに多くの人が心揺さぶられている。

以下が、その動画の内容だ。 (「 」内は動画字幕を訳したものである)

杖をたよりに歩くBoormanさんが登場

「医者たちは私に言いました。補助なしで歩くことは2度とできないと。私はそれを15年間、事実として受け入れていました」

「私は当時、身体障害を持った47歳の退役軍人で、自力で歩くことをあきらめていました」

「私はパラシュート隊員として湾岸戦争に参加し、負傷しました……数え切れないほどの空からのジャンプが、私の背中とヒザにダメージを与えていったのです……」

「私は太りました。本当にたくさん太りました(Boormanさんは、約135キログラムまで太っていった)。あなたが私でも、きっとあきらめていたと思いませんか? 私は歩いたり、走ったりできず、運動すること自体、私にとってほぼ不可能なことでした」

「ほとんどのヨガインストラクターが、私の受け入れを拒否しました。ただひとりを除いて」

元プロレスラーであり、現在ヨガインストラクターのDiamond Dallas Pageさんが登場、彼は『彼の体を見て、どうやったら助けられるのかを考えました』と語る

「彼は私のことを知りませんでしたが、私のことを信じてくれました。他の誰も私を信じてくれなかった時に」

Boormanさんが運動しているシーン

「私は何度も転びました……しかし立ち上がりました」

痩せてきた自分の体を見ながら、『私は本当に幸せです。このことをみなさんとただ共有したかった。本当にありがとうございます』と話すBoormanさん

「私は信じ始めました。もしかしたら可能かもしれないと……」

様々な努力を経て、体に変化が現れ始めるBoormanさん。カメラに向かって、一言。『今日できないことは、一生できないことだというわけではありません』

「私は6カ月で、100ポンド(約45キログラム)痩せました。しかしもっと重要なことがあります」

力強い走りを見せるBoormanさん

「彼らは間違っていました……可能なことだったんです」

「自分自身を信じているのなら、自分の力を過小評価しないで下さい」

「決してあきらめないで下さい」

「私は10カ月で140ポンド(約64キログラム)減量しました。Diamond Dallas Pageさん、私を信じてくれてありがとう」

(終わり)

1人の人間の驚異的な変化を映したこの動画には、「あなたのストーリーを見てて、涙が流れました」や「あなたからたくさんの元気をもらいました。そしてあなたは、私にとってヒーローです」など、感銘を受けたネットユーザーから数多くのコメントが寄せられている。

自分の可能性を狭(せば)めているは、自分自身であることに気づかされる今回の動画。自分は何ができて、何ができないかなんてことは、誰も分からない。だからこそ、せめて自分だけは、自分が持つ無限大の可能性を信じてあげた方が、人生を楽しく生きられるのかもしれない。

(文=田代大一朗

参照元:YouTube/Dallapage

▼こちらがその動画